東慶丸100周年記念事業の実施(報告)

令和4年9月29日

9月23日(金)、ベナキ博物館(PIREOS138)において、小アジア厄災100周年を記念し、在ギリシャ日本大使館、ベナキ博物館、小アジア研究センターの共催により「TOKEI MARU 1922-2022: Commemorating 100 Years since a Japanese Ship's Voyage to Smyrna」と題したイベントが開催されました。
 
当日はピクラメノス副首相、メンドーニ文化・スポーツ大臣、カツァニオティス外務副大臣などを始めとし、約300名が出席しました。ベナキ美術館のアカデミック・ディレクターであるマンギニス氏による司会のもと、中山大使によって開会の辞が述べられました。
 
その後、村田奈々子東洋大学教授によって、1922年の小アジア厄災においてギリシャ難民をスミルナから救出したとされる日本商船「東慶丸」に関する講演が行われました。 村田教授は、未だ完全には判明していない「東慶丸」による救出劇の概要、並びにその船長の身元に関する最新の研究成果について熱を込めて語り、それに対して参加者が終始集中して聞き入る様子が見られました。その後ザホス・サモラダス氏による短編アニメーション「Tokei Maru」(2017年、20分)が上映されました。
 
イベント終了後に行われたレセプションでは、イベントに対する好評の声が数多く聞かれた他、実際に100年前「東慶丸」により祖父が救出されたという方が村田教授の研究に感謝を伝える場面などもあり、大盛況のうちに幕を閉じました。
 
なお、イベントの一部始終は下記当館フェイスブックページよりご覧いただけます。
https://www.facebook.com/EmbassyofJapaninGreece/videos/613870360385016