日本映画祭2018 "Power of Music!"(2月15日~18日)(報告)

平成30年2月22日
2月15日~18日、ミハリス・カコヤニス財団のシネマ・ホールにおいて、在ギリシャ日本大使館、国際交流基金及び同財団共催、日本たばこ産業インターナショナル・ヘラス社(JTI Hellas)協賛により「日本映画祭2018」が開催されました。今年の映画祭は、「Power of Music!- 音楽のチカラ-」 と題して、音楽をテーマにした現代日本映画4作品が上映されました。

初日のオープニング冒頭、清水康弘大使及びカコヤニス財団のアレクサンドラ・ヨルゴプル氏より歓迎の挨拶が述べられた後、三木孝浩監督の『くちびるに歌を』 が上映されました。同映画は、長崎県・五島列島を舞台に、主題歌であるアンジェラ・アキの「手紙 ~ 拝啓 十五の君へ~」の合唱を通じて、元ピアニストの音楽教師と合唱部の中学生が心を通わせていく様子が美しく描かれた作品です。
 
上映終了後、会場ホールにおいてレセプションが開催され、ギリシャ料理とともに、大使公邸料理人による寿司や日本酒が観客に紹介されました。レセプションでは、協賛者である日本たばこ産業インターナショナル・ヘラス社のぺギー・ドリザ渉外部長より、同社が日本とギリシャの間の架け橋として、文化交流を通じた社会貢献を図る意義につき言及されました。続いて、当地で長年活躍されている邦人ピアニスト・本橋愛氏より映画の主題歌である「手紙 ~ 拝啓 十五の君へ~」が演奏されると、観客は美しいピアノの音色に聞き入っていました。また観客からは、日本の映画作品を通じて、我々が日常生活の中で見失いがちな映画に込められた様々なメッセージや、音楽のもつ影響力に気付かされた等の感想が聞かれました。
 
4日間にわたる映画祭は、その他3作品「マエストロ!」「楽隊のうさぎ」、「アブラクサスの祭」が毎日2本ずつ上映され、多くの来場者が足を運び、成功裡に終了しました。