山本能楽堂による能楽公演の開催報告

令和6年7月18日
2024年7月7日(日)、ギリシャ国立劇場イリ―ニ・パパ・アテネ学校にて、在ギリシャ日本大使館は、同劇場との共催、JT International Hellas後援のもと、「2024年日本ギリシャ文化観光年」を記念して、山本能楽堂による能楽公演を開催しました。

開場時刻の午後8時半、およそ600人の観客が押し寄せ、前売券が発売数日後に売り切れる盛況ぶりが満席の会場でうかがえました。

開演冒頭、伊藤大使より挨拶が行われ、今年は「2004年日本ギリシャ文化観光年」を祝う様々なイベントが開催されていること、また、能の歴史及び両国に共通する伝統舞台芸能について紹介されました。

今回は、山本能楽堂の能楽師、山本章弘氏が手掛けた新作能「慈愛~魂のゆくえ」が披露され、続いて伴奏に使われる各楽器の紹介が行われた後、獅子の舞が見どころの演目「石橋(しゃっきょう)」が上演されました。字幕は、ステリオス・パパレクサンドロプロス・アテネ大学神学部名誉教授により日本語からギリシャ語への翻訳が行われ、原文の趣のままの正確な訳を介して作品への理解が深まりました。

能楽の夕べは、大勢の観客がブラボーの拍手喝采を送る中、演者一同の礼で幕を閉じ、山本能楽堂の欧州ツアーも成功裡に終了しました。