日本映画祭2023 : 現代日本映画特集

令和5年1月25日
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2月16日(木)から19日(日)にかけて、アテネ市内カコヤニス財団ホールにおいて、在ギリシャ日本大使館は、ミハリス・カコヤニス財団及び国際交流基金との共催、 JT International Hellasの支援のもと「日本映画祭2023」を開催します。

今回の映画祭は国際交流基金「海外巡回日本映画祭」の一環で、「現代日本映画特集」というテーマのもと4作品の上映を行います。いずれの作品もギリシャ初公開で、全て2019年から2020年にかけて制作された、日本映画界でひときわ存在感を放つ監督達の作家性が光る作品集となっています(ギリシャ語・英語字幕付)。
 
日本映画祭初日となる2月16日(木)には、諏訪敦彦監督の 『風の電話』 が上映されます。また、続く17日から19日にかけて、上記に加え『甘いお酒でうがい』『ひとよ』『一度も撃ってません』が上映されます。
  
以下の上映スケジュールをご確認の上,皆様,奮ってご来場下さい。なお、チケット情報については、カコヤニス財団に直接お問い合わせください。
 
 開催期間: 2月16日(木)・17日(金)・18日(土)・19日(日)
 会場:  ミハリス・カコヤニス財団  (206, Piraeus Str., Tavros)
 共催: 在ギリシャ日本大使館、ミハリス・カコヤニス財団、国際交流基金
  支援:  JT International Hellas  
  広報協力: インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ-英字版Kathimerini紙      

 入場料: 3ユーロ(各回上映) 

<チケット情報>
ミハリス・カコヤニス財団:  Tel. 210 341 8550 http://www.mcf.gr  
 
<お問い合わせ先> 
日本大使館・広報文化班: TEL. 210 670 9901  e-mail: cultural@at.mofa.go.jp 
https://www.gr.emb-japan.go.jp

http://www.facebook.com/EmbassyofJapaninGreece

 
<上映日程>   
2月16日(木) 
19:30   風の電話(監督 諏訪敦彦  2020年/139分)

2月17日(金)  
19:00   甘いお酒でうがい (監督 大九明子2020年/107分) 
21:30   ひとよ (監督 白石和彌2019年/123分) 
 
2月18日(土)  
19:00   風の電話(監督 諏訪敦彦  2020年/139分) 
22:00   一度も撃ってません (監督 阪本順治2020年/100分)
 
2月19日(日)  
19:00   ひとよ (監督 白石和彌2019年/123分) 
21:30   甘いお酒でうがい (監督 大九明子2020年/107分) 
       
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風の電話   
監督:諏訪 敦彦 (2020年/139分)
 

東日本大震災で被災した岩手県大槌町に実在し、多くの人の心の拠り所となっている、亡き大切な人との思いを繋ぐ電話ボックス<風の電話>をモチーフにしたヒューマンドラマ。メガホンをとるのは、名優ジャン=ピエール・レオを主演に迎えた『ライオンは今夜死ぬ』などで知られる、海外でも評価の高い諏訪敦彦監督。
第70回ベルリン国際映画祭国際審査員特別賞受賞。 

<あらすじ>
東日本大震災で家族を失い、広島に住む伯母の家に身を寄せている少女・ハル(モトーラ世理奈)は、広島から故郷・大槌町へ旅に出る。道中でハルはさまざまな人と出会い、彼らの優しさに触れ、傷ついた心を癒やしていく。

キャスト:モトーラ世理奈 西島秀俊 西田敏行 三浦友和



甘いお酒でうがい  
監督:大九 明子 (2019年/107分)
 

お笑いコンビ・シソンヌのじろうが、中年OLの立場で描いた日記風の同名小説を映画化。じろう自ら脚本に参加したほか、第30回東京国際映画祭で観客賞を受賞した『勝手にふるえてろ』の大九明子が監督を務める。40代独身女性が何気ない日常を綴った1年5ヶ月の物語。 

<あらすじ>
派遣社員として働く40代独身の川嶋佳子(松雪泰子)は、些細なことを日記につけ、同僚の若林(黒木華)と過ごすのが何よりの幸せだった。しかし、ある時からふた回り年下の後輩・岡本(清水尋也)に恋心を抱いていく。

キャスト:松雪泰子 黒木華 清水尋也
    
 


ひとよ   
監督:白石 和彌 (2019年/123分)
 
 
『孤狼の血』『凪待ち』の白石和彌監督が、『凶悪』でもタッグを組んだ高橋泉の脚本で、劇作家・桑原裕子率いる劇団KAKUTAの代表的作品を映画化。主演の佐藤健をはじめ、鈴木亮平、松岡茉優など実力派キャストがそろった、家族の再生物語。
 
<あらすじ>
15年前、ある家族に起きた一夜の事件。それは、母とその子どもたち三兄弟の運命を大きく狂わせた。一家はあの晩の出来事に囚われたまま別々の人生を歩み、15 年後に再会。葛藤と戸惑いの中で、一度崩壊した絆を取り戻そうともがき続ける。抗うことのできなかった家族の岐路と15 年越しに向き合う一家が辿り着く先とは。

キャスト:佐藤健  鈴木亮平 松岡茉優 田中裕子



一度も撃ってません  
監督:阪本 順治 (2020年/100分)
 

『半世界』の阪本順治監督が、「探偵物語」を手がけた丸山昇一のオリジナル脚本を映画化した、大都会のバーで繰り広げられるハードボイルド・コメディ。石橋蓮司、桃井かおり、岸部一徳といったベテラン個性派俳優が多く出演し、往年の日本映画の雰囲気を盛り上げる。第23回上海国際映画祭パノラマ部門に選出。
 
<あらすじ>
市川進(石橋蓮司)は巷で“伝説のヒットマン”と噂される男。しかし、その実態は売れない小説家で、ハードボイルド小説の世界を極めるために密かに殺しの依頼を引き受けては本物の殺し屋に仕事を頼み、その状況を取材し続けていた。そんな進についにツケが回り、命を狙われるハメに。
 
キャスト:石橋蓮司 桃井かおり 岸部一徳 佐藤浩市 豊川悦司