テサロニキ・フォトビエンナーレ2023における『映像と物質 版画の1970年代・日本』の開催

令和5年10月17日
1 吉田克郎
2 加納光於
在ギリシャ日本国大使館および国際交流基金は、テッサロニキ・フォトビエンナーレ2023の一環として、MOMus-マケドニア現代美術館および国立現代美術館の協力のもと、巡回展「映像と物質 版画の1970年代・日本」を開催します。10月19日(木)よりテサロニキ現代美術館でオープニングを迎えます。
 
1957年、日本政府は戦後文化政策の一環として、東京で国際版画ビエンナーレを開催しました。1968年に開催された第6回版画ビエンナーレは、版画の表現が大きく変貌してきたことや現代版画と現代美術の動向に接点が認められることなどを実感させ、さらにその後の現代美術の展開をも示唆させる内容でした。このビエンナーレで国際大賞を受賞した野田哲也の作品は、家族の集合写真をシルクスクリーンと木版の併用によって表すことで、同時代の美術表現のメルクマールとなった作品であったといえます。
 
テサロニキ・フォトビエンナーレは、MOMusがキュレーションを担当し、ギリシャ文化省の支援を得て開催されている、今年35周年を迎えるヨーロッパで最も古い写真展のひとつです。ギリシャの現代写真と歴史的な作品を紹介する主要な舞台であると同時に、国際的なシーンと重要な接点をなす内容となっております。
 
参加アーティスト:
榎倉康二、萩原朔美、市原有徳、井田照一、加納光於、川口龍夫、木村英輝、木村浩介、松本晃、野田哲也、齋藤智、高松次郎、李禹煥、吉田克郎
 
キュレーター:
滝沢恭二
 
開催期間:2023年10月19日(木)から11月19日(日)まで
会場:MOMus-Museum of Contemporary Art(154, Egnatia Str., HELEXPO,Thessaloniki)
 
開館日と時間:
火・水・金・土・日:10時~18時
木:12時~20時
 
インフォメーション:
https://photobiennale-greece.gr/en/ektheseis/photographic-images-and-matter/