プレスステートメント

令和8年9月1日
TAKUMIの精神】
2026年テッサロニキ国際見本市(TIF)における日本館の中心にあるのは、「TAKUMI(匠)」という概念です。
TAKUMIは「職人技」や「熟練」と訳されることが多いですが、その意味はそれだけではありません。知と原動力、そして思いやりともって、より良いものを追求すること。何事にも真摯に向き合い、常に改善を重ねながら、人々に価値のあるものを届けていくこと。それが、TAKUMIの精神です。
この精神は、日本社会のさまざまな場面に息づいています。伝統工芸や製造工業、テクノロジー、研究、ビジネス、そして日々の暮らしの中にも見出せます。
それが、ギリシャとも深く響き合う考え方です。
両国の歴史を振り返ってみると、知識や技術、創造性、そして人と自然とのつながりが、私たちの社会にとっていかにも大切なものであることがわかります。
日本館そのものも、こうしたつながりを表現するようにデザインされています。
館内に流れるような布は、日本の伝統的な「暖簾」から連想されています。家や店舗など、人が集まる場所の入り口にかけられ、訪れる人を迎え入れるものです。日本館を訪れる皆さまを寛大さと好奇心、そしておもてなしの心をもってお迎えするという想いを象徴しています。
木造の構造には、ギリシャと日本が共有するもう一つの大切な価値観が表れています。それは私たちの文化を形づけてきた自然と自然素材への深い敬意です。
日本館の一つ一つの要素は、日本美意識だけではなく、海や自然、物作り、そして共通する文化的価値観を通じてできているギリシャと日本のつながりを物語っています。
the sea, nature, craftsmanship and shared cultural values.
 
9日間にわたる日本の旅】
今週末から始まる9日間、日本館の来場者の皆さまには、さまざまなテーマを通じて日本を体験していただける多彩なプログラムをご用意しています。
95日(土)は、オープニングセレモニーとともに、ギリシャと日本の経済関係をテーマとしたハイレベルな対話から幕が開けます。
医薬品・医療政策、モビリティの未来、AI(人工知能)、デジタルトランスフォーメーションなど、重要な分野について議論されます。
また、日本伝統芸能である太鼓によるダイナミックな演奏が、祝祭の幕開けを盛り上げます。
96日(日)は、防災・滅災、モビリティ、持続可能なインフラ、観光、日本への留学機会などについての議論を通じて持続可能な未来に注目します。
また、伝統的な三味線の演奏、太鼓や琴のパフォーマンスに加え、「日本食普及の親善大使」であるソティリス・コンティザス氏による食を通じた日本の魅力を紹介するプレゼンテーションも予定しています。
 
その後の日程、それぞれのテーマを設定しています。
97日(月)は「教育」をテーマに、大学間の協力、若者同士の交流、日本を学ぶ機会を紹介します。
98日(火)は「海事」をテーマに、両国を結ぶ最も強く、そして長く続いている関係の一つに焦点を当てます。
99日(水)は「マンガ・アニメ」をテーマに、コンテンツ産業に注目しながら、さまざまなトークイベント、コスプレパレード、アニメ音楽イベントなどを通じて、日本のポップカルチャーを日本館で紹介します。
910日(木)は「スポーツ」をテーマに、空手道、剣道、居合道、なぎなた、柔道など、日本の武道と「匠」の精神との関係について考えます。
911日(金)の「経営哲学」をテーマに、日本のリーダーシップや経営の考え方から、成功する組織作りや持続可能な関係を築くために何を学べるのか検討します。
そして最後の週末には、再び日本館の中心テーマである「TAKUMI(匠)」に立ち返ります。
912日(土)と13日(日)に、来場者の皆さまは、書道、着物、日本舞踊、盆栽など、日本の物作りや文化を紹介するさまざまな実演をお楽しみいただけます。
 
こちらのプログラムに加え、日本企業によるプレゼンテーションや日本の専門性が未来の社会に貢献しているさまざまな分野についても紹介されます。
 
【イノベーションと産業】
今回の日本の参加において、特に重要な役割を果たしているのは、日本企業をはじめ、日本との関わりの深い企業・団体の参加です。
 
日本館では、モビリティ、医薬品やヘルスケア、エネルギー・気候変動対策、デジタルトランスフォーメーション、農業、製造工業、保険、観光、海事産業など、幅広い分野における取り組みを紹介されませす。
 
参加企業・団体には、アステラス製薬、第一三共、ダイキン、富士フイルム、H.I.S Dream Travel、Interwater(東レ)、JTインターナショナル、Efthymiadis Agrotechnologies、コニカミノルタ、三菱電機、Moro Technology Corporation、Nic. J. Theocarakis(日産自動車 / スズキマリン)、Petros Petropoulos(ISUZU)、Saracakis Group(本田技研工業)、Syngelidis Group(マツダ)、武田工業薬品、トヨタ自動車、ウェザーニューズのほか、日本政府観光局(JNTO)、日本ギリシャ協会(Japan-Greece Society)、在テサロニキ名誉総領事事務所が含まれます。
これらの企業・団体の参加は、ギリシャと日本の関係は、歴史や文化上だけのものではなく、力強い経済的や技術的な未来が広がっています。
 
【多くのパートナによって実現した参加】
今回の日本の参加は、多くの支援者のご協力によって実現することができました。
特に、プラチナスポンサーであるM / MARITIMEには、貴重なご支援を賜り、そしてギリシャと日本を結ぶ海事分野でのつながりや共通の価値観を紹介する機会を支えていただいたことに、心より感謝申し上げます。
 
また、ゴールドスポンサーであるJTインターナショナルおよびトヨタ自動車にも心よりお礼申し上げます。両社からのご支援は、ギリシャ市場への、そしてイノベーション、持続可能性、長期的な協力へのコミットメントを示します。
 
さらに、ABC Hellasおよび在テサロニキ名誉総領事のハリラオス・アレクソプロス氏にも深く感謝申し上げます。彼らのご尽力とイニシアティブは、本年のTIFへの日本の参加を主導した主要な立役者です。
 
そしてもちろん、すべてのシルバースポンサー(ダイキン、ホシザキ、シスメックス)をはじめ、出展企業・団体、関係機関、大学、スポーツ団体、アーティスト、パフォーマー、個人企業、ボランティアの皆さまにも、この意欲的なプログラムを支えていただいていることに、感謝申し上げます。
 
この機会に、在ギリシャ日本国大使館に寄せていただいた大きな関心とご注目に対し、すべてのメディア関係者、ジャーナリストの皆さまにお礼申し上げます。
これまでにないほど、多くのインタビューのご依頼をいただいており、1922 年の大使館設立以来、過去最多の件数になっています。
このように大きな関心を寄せていただき、皆さまとお話する機会をいただけることを、大変ありがたく思っております。一方、非常に多くのご依頼をいただいているため、残念ながら限られた件数のインタビューのみを受ける形になっています。皆さまのご理解と変わらぬご関心に、心より感謝申し上げます。
 
【皆さまへのご招待】
日本館が何よりも大切にしているのは、「人」です。
ギリシャと日本の人々が出会い、アイデアを交換し、お互いの文化を知り、新たな協力の可能性を描くための場を作ることが大きな目的の一つです。
 
一人のビジネス経営者が、新しいパートナと出会う。
一人の学生が、日本について学び、あるいは日本で学ぶ機会を見つける。
一人の若者が、マンガやアニメ、スポーツを通じて、新しい文化に触れる。
一人の来場者が、初めて太鼓や三味線の音色を聴く。
誰かが、書道家や職人の仕事を目の前で見て、なぜTAKUMIの精神が現代日本においてもこれほど大切にされているのかを感じる。
そして、日本館に訪れたすべての人が、ギリシャと日本の友情をより深く感じ、その思いを胸に帰っていただければと思います。
 
日本館は、95日から13日まで、パビリオン13に開館します。開館時間は、週末が10:0022:00、平日が16:0022:00です。
テッサロニキの皆さま、ギリシャ全国の皆さま、そして世界各地から訪れる皆さまを、お待ちしております。
尊敬と好奇心、共通する価値観、そしてより良い未来をともに築いていくという想いによって結ばれた、ギリシャと日本の友情をお祝いしましょう。
 
ギリシャと日本はユーラシア大陸の両端に位置していますが、TIF2026では、一つの屋根の下に寄り集まっています。
皆さまを日本館にお迎えできることを、楽しみにしています。