海上保安庁巡視練習船「こじま」のピレウス寄港

令和元年6月26日
2019年6月21日、海上保安庁の巡視練習船「こじま」は、世界一周遠洋練習航海の途上、日ギリシャ修好120周年を記念して、ギリシャのピレウスに寄港しました。「こじま」のピレウス寄港は10年ぶり、5回目になります。「こじま」は、本年3月に海上保安大学校を卒業した幹部候補生を乗せ、約3ヶ月間の遠洋練習航海を行っており、6月25日に当地を出港し、世界一周遠洋航海実習を続けます。
 
ピレウス入港当日には、併せてギリシャに来訪した薗浦総理補佐官が、「こじま」乗組員44名及び実習生43名を激励しました。その後、船上レセプションが催され、ギリシャ沿岸警備隊、ピレウス港湾局、ピレウス市の関係者の他、当地の海事関係者、日系企業、文化関係者、外交団等が出席しました。レセプションでは戸ノ﨑船長、薗浦総理大臣補佐官、清水大使が挨拶を行った後、実習生による柔道、餅つき、書道、茶道、着付けの文化デモンストレーションが行われ、現地の人々との交流を図りました。
 
寄港に際し、戸ノ崎「こじま」船長は、ギリシャ沿岸警備隊長官をはじめ、ピレウス港湾局及びピレウス市の関係者を表敬訪問し、両国の親交を深めました。また、実習生43名は、ギリシャ沿岸警備隊施設と古代船博物館を見学し、ギリシャにおける沿岸警備の歴史と現在に関する知識を深めました。
 
今回の「こじま」の遠洋航海は、4月末に広島・呉を出港し、太平洋を越えてサンフランシスコ及びNYに寄港、大西洋を越えて地中海に入りピレウスに来港したのち、今後、スエズ運河を抜けてインド洋に向かい、シンガポール、ベトナムに寄港して、7月末までに呉に戻る予定です。