日本・ギリシャ現代版画交流展(報告)

平成31年3月26日
3月15日から20日、ピレウス市立アート・ギャラリーにおいて、日本版画会・ギリシャ版画家協会・日本大使館の共催で、「日本・ギリシャ現代版画交流展」を開催しました。今回の文化事業は、1899年に日本ギリシャ修好通商航海条約が結ばれてから120周年を記念する行事の一環として行われ、日本とギリシャが長年、船舶をつうじて友好関係を築いてきた土地であるピレウスにおいて、ピレウス市及び版画フォーラム実行委員会の協力の下、M/MARITIME社から協賛を受けて開催しました。
 
前夜となる14日に開催したオープニング・レセプションでは、冒頭、伊田臨時代理大使から、日本とギリシャの版画家をはじめ、ピレウス市関係者、船舶・海運関係者、日系企業関係者、文化関係者等の招待客に対し、歓迎の辞を述べました。続いて、アイリーン・ダイファス・ピレウス副市長(文化担当)、高野勉日本版画会長、寺島宗知茶道師範、フローレンス・クリスタキス・ギリシャ版画家協会長より、順に挨拶が述べられました。さらに、日本版画会とギリシャ版画家協会から、ピレウス副市長及びM/MARITIME社に、記念品として版画絵や染め絵が贈呈されました。来場者は、日本版画会及びギリシャ版画家協会の会員による芸術性の高い版画作品を鑑賞するとともに、寺島師範によるお茶席に参加したり、日本版画会から提供された日本酒や和菓子等を味わいました。
 
また、3月15日と17日にはアテネ美術大学版画学科及びピレウス市立アート・ギャラリーにおいて、日本版画会による版画ワークショップが開催されたところ、多くの観客が版画技術について熱心に耳を傾けていました。
 
日本版画会とギリシャ版画家協会の交流は今後日本に場所を移して続き、今年日本で開催される版画展にギリシャ版画家の作品が招かれることになっています。