琉球舞踊「伊是名の会」アテネ公演(2月12日・13日)(報告)

平成30年2月21日
2月12日及び13日、メガロン・アテネ・コンサートホールにおいて、在ギリシャ日本大使館及び同ホール共催、日本たばこ産業インターナショナル・ヘラス(JT International Hellas)社協賛により、琉球舞踊団「伊是名(いぜな)の会」の公演が開催されました。「伊是名の会」は、東京を拠点に沖縄・奄美の島々の舞踊を国内外で披露され活躍されており、今回ギリシャでは初めての公演となりました。

公演初日の12日午後8時、スカルコタス・ホールには、多くの観客が詰め掛けました。開演冒頭、メガロン・アテネ・コンサートホールのニコラオス・セオハラキス会長より「伊是名の会」の訪希を歓迎する辞が述べられた後、清水康弘大使よりギリシャ語で「伊是名の会」を紹介するとともに共催及び協賛団体への謝辞が述べられました。また、主賓であるリディア・コニオルドゥ文化・スポーツ大臣からは、日本の舞台演劇への賛辞と両国の舞台芸能を通じた文化交流の大切さについて述べられました。


奄美の美しい海の映像が舞台スクリーンに映し出された後、華やかな彩りの伝統衣装を纏った25人のメンバーが琉球の華麗な舞いを次々と繰り広げました。途中、伊是名の会の代表者、原口氏よりギリシャ語で挨拶が行われると会場から大きな拍手が送られました。また、メンバーと観客が歌や踊りを一体となって楽しむ場面もあり、会場は大いに盛り上がりました。パワフルかつ優美なパフォーマンスは観客を魅了し、琉球文化を身近に感じられたひと時でした。

公演後、会場ホールで行われたレセプションでは、今回の公演を協賛した日本たばこ産業インターナショナル・ヘラス社のエドアルド・ボレッティ社長より挨拶が述べられ、同社がギリシャ経済界のみならず文化事業にも貢献する意義につき言及されました。続いて、奄美観光大使も務める「伊是名の会」より奄美特産の黒糖焼酎と沖縄の泡盛が紹介され、招待客に振る舞われました。招待客は、大使公邸料理人による沖縄風料理や寿司に舌鼓を打ちつつ、舞踊団員と歓談するなど、終始和やかな雰囲気に包まれた夕べとなりました。

2日間にわたる公演は、両日とも満席となる盛況ぶりで成功裡に終了しました。