講演会 「嘉納治五郎とオリンピックへの道」(報告)

平成31年4月1日
3月26日(火)、在ギリシャ日本国大使館は、国際オリンピック・アカデミー後援、M/MARITIME協賛のもと、三船久蔵・ギリシャベテラン柔道家協会と共催で、パルナソス文化芸術シアターにて講演会「嘉納治五郎とオリンピックへの道」を開催しました。本イベントは、日本・ギリシャ修好120周年記念事業の一環として、また、2020年東京オリンピック・パラリンピック記念事業として実施されました。
 
冒頭、清水大使及び国際オリンピック・アカデミー会長顧問(事業開発顧問)デイオニシオス・ガガス氏より挨拶が行われその後、三船久蔵・ギリシャベテラン柔道家協会会長トリフォン・ペパス氏より講演が行われました。スポーツ教育やオリンピックという概念が普及していなかった当時の日本において、圧倒的に不利な状況の中、嘉納治五郎がどのように「幻の東京オリンピック」と呼ばれる1940年の東京オリンピック招致を成功に導いたのか、写真やビデオ等の資料を用いた熱のこもった講演に参加者が聞き入る様子が印象的でした。
 
講演後のレセプションでは、寿司をはじめとする和食に加え、日本酒が提供されました。会場では,今回の講演について,日本とオリンピックの歴史につき知らない一面を知ることができて非常に面白かった等好評の声が数多く聞かれ,大盛況のうちに本イベントは幕を閉じました。
 
本講演会は、85年前に嘉納治五郎自身がIOCの記念会合に出席するためにアテネを訪れた際スピーチを行ったパルナソス文化芸術シアターで行われました。