日本映画祭2026 : 日本アニメの世界

令和8年1月23日
a

2026年2月12日から15日にかけて、アテネのカコヤニス財団ホールにおいて、在ギリシャ日本大使館はミハリス・カコヤニス財団及び国際交流基金との共催で、「日本映画祭2026」を開催します。

映画祭は、国際交流基金による海外での日本映画上映事業の一環で、このたびは「日本アニメの世界」と題し、日本のアニメ界で新時代感覚の作品を手掛けて注目を浴び、国際的にも評価が高いクリエイター3人の作品を上映いたします。それぞれの独創的な世界観が繊細かつ大胆な表現力と高い芸術性をもってスクリーンに鮮やかに映し出され、多彩な日本アニメの世界に魅了されることでしょう。いずれの作品もギリシャ初公開であり、ギリシャ語及び英語の字幕付きで上映されます。

オープニングの2月12日は、19:30にセレモニーが行われた後、渡辺歩監督の 『海獣の子供』 が上映されます。続く13日から15日にかけて、上記に加え、吉浦康裕監督の『イヴの時間  劇場版』、湯浅政明監督の『マインド・ゲーム』及び『夜明け告げるルーのうた』が上映されます。

以下の上映スケジュールをご確認の上、日本アニメの傑作をお楽しみください。なお、チケット情報についてはカコヤニス財団に直接お問い合わせください。
 
開催期間:2月12日(木曜日)・13日(金曜日)・14日(土曜日)・15日(日曜日)
  会場:ミハリス・カコヤニス財団  (206, Piraeus Str., Tavros)

 

共催:在ギリシャ日本大使館、ミハリス・カコヤニス財団、国際交流基金

広報協力: ERT、ラジオSecond Program、ラジオKOSMOS,  インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ-英字版Kathimerini紙

 

入場料:3ユーロ(各回上映) 

 

<チケット情報>
ミハリス・カコヤニス財団
Tel. 210 341 8550 http://www.mcf.gr

<お問い合わせ先> 
日本大使館・広報文化班:
Tel. 210 670 99001-3   e-mail: cultural@at.mofa.go.jp 
https://www.gr.emb-japan.go.jp
http://www.facebook.com/EmbassyofJapaninGreece


<上映日程>
2月12日  オープニング
19:30   海獣の子供( 監督 渡辺歩  2019年111分) 

2月13日   
19:00   イヴの時間 劇場版  (監督 吉浦康裕   2009年106分) 
21:30   マインド・ゲーム(監督 湯浅政明    2004年108 分)

2月14日
19:00   夜明け告げるルーのうた(監督 湯浅政明   2017年112分) 
21:30   海獣の子供 (監督 渡辺歩    2019年111分) 
 
2月15日   
19:00    マインド・ゲーム(監督 湯浅政明    2004年108 分)      
21:30    イヴの時間 劇場版  (監督 吉浦康裕   2009年106分) 
 

海獣の子供 (2019年/111分)

b

独特の線使いとその描画表現で読者を魅了し続ける漫画家・五十嵐大介。日本漫画家協会賞優秀賞に輝いた同氏の同名漫画を『鉄コン筋クリート』のアニメスタジオ、STUDIO4℃が映画化した海洋冒険ファンタジー。一人の少女と海からやってきた少年たちとのひと夏の出逢いを圧倒的な画力とミステリアスなストーリー展開によってエンターテインメントへと昇華させた名作であり、映像化不可能と言われた原画の繊細な描写がスクリーンで美しく生まれ変わる。

音楽を担うのは世界的作曲家である映画音楽界の巨匠・久石 譲。危うくも濃密かつ深淵な作品世界に彩りを添えた彼の“音”は映画のもう一つの顔と言える。主題歌は人気ミュージシャンの米津玄師が手がける。

【ストーリー】
周囲とうまくなじめない中学生の琉花(声:芦田愛菜)は、父が働いている水族館へと足を運び、両親との思い出の詰まった大水槽に佇んでいた時、目の前で魚たちと一緒に泳ぐ少年・海(声:石橋陽彩)と、その兄・空(声:浦上晟周)と出会う。彼らに導かれるように不思議な世界に触れていくが、地球上では様々な現象が起こり始める...

【キャスト】 芦田愛菜  石橋陽彩  浦上晟周  森崎ウィン

【映画祭・受賞歴】
2019年 第74回毎日映画コンクールアニメーション映画賞
2019年 アヌシー国際アニメーション映画祭 Contrechamp部門
2019年 シッチェス・カタロニア国際映画祭 Noves Visions部門
2019 年 オタワ国際アニメーション映画祭 長編コンペティション部門
2019年 第74回毎日映画コンクールアニメーション映画賞
2020年 第23回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞受賞

イヴの時間 劇場版 (2009年/106分) 

c
WEB配信された全6話からなる同名のSFアニメを、新規カットも加えて劇場版に再編集した作品。アンドロイドを家電としてとらえる近未来を舞台にしたSF。人間とアンドロイドの交流を通して、他者への尊厳の問題にも踏み込む。個人製作アニメ『ペイル・コクーン』で注目された吉浦康裕監督が、WEB版からそのまま監督・原作・脚本を担当。

【ストーリー】
近未来、アンドロイドが家電として実用化された世界。高校生のリクオ(声:福山潤)は自家用アンドロイドのサミィ(声:田中理恵)の不可解な行動記録を追ううちに、“イヴの時間”という喫茶店にたどり着く。そこは、人間とアンドロイドを区別しないルールを掲げる特別な店だった...

【キャスト】
福山潤  野島健児  田中理恵

マインド・ゲーム (2004年/108分)

d

『アニマトリックス』などで注目を集めたSTUDIO4℃が、独特の世界観を持つロビン西の同名漫画を長編アニメーションに映画化。『クレヨンしんちゃん』や『ちびまるこちゃん』などで活躍していた天才アニメーター・湯浅政明が脚本・監督を手掛け長編アニメ監督としてデビューを果たし、国内外で高く評価された。

実写や3D、2Dなど斬新な映像表現を駆使してストーリーをハイテンションかつエネルギッシュに描き、「アニメーション」の持つ一般的なイメージを破壊し、当時のアニメファンに衝撃を与えた。まさに日本の進化系アニメである。この斬新な映像表現に勢いと深味を与える音楽を手掛けたのは、ROVO、羅針盤等のユニットで世界的に評価の高い山本精一。


【ストーリー】
マンガ家志望の西(声・今田耕司)は、幼なじみの初恋相手みょんちゃん(声・前田沙耶香)に再会したが、みょんちゃんを追う借金取りにあっけなく命を奪われてしまう。未練たっぷりの西は神様に逆らって再び現世に舞い戻るが、みょんちゃんと友人たちとともに様々な試練に見舞われる...
 

【キャスト】 今田耕司  前田沙耶香  たくませいこ  藤井隆  山口智充


【映画祭・受賞歴】
2004年 第8回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
2005年 モントリオ-ル・ファンタジア国際映画祭 最優秀作品賞、監督賞、脚本賞、映像技術特別賞
2006年 パリKINOTAYO現代日本映画祭 アニメーション賞
 

夜明け告げるルーのうた(2017年/112分)

e

「マインド・ゲーム」「四畳半神話大系」「ピンポン THE ANIMATION」など個性的な作品で知られる湯浅政明監督の自身初となる、完全オリジナルによる劇場用長編アニメ。少年と人魚の少女の出会いと別れを丁寧かつ繊細な描写で綴りながら、疾走感と躍動感あふれるアニメーションが炸裂する。


【ストーリー】
寂れた漁港・日無町(ひなしちょう)で、父親と祖父と3人で暮らす男子中学生カイ(声:下田翔大)。両親の離婚が原因で東京からこの町へ引っ越してきた彼は、両親に対し複雑な思いを抱えながらも口に出すことができず、鬱屈した日々を送っていた。そんなある日、クラスメイトが組んでいるバンドに入らないかと誘われる。 しぶしぶ練習場所の人魚島に行くと、人魚の少女・ルー(声:谷花音)が現れた。楽しそうに歌い、無邪気に踊るルー。カイは、そんなルーと日々行動を共にすることで、少しずつ自分の気持ちを口に出せるようになっていく...

【キャスト】
谷花音 下田翔太  篠原信一  寿美菜子  斉藤壮馬
 

【映画祭・受賞歴】
2017年 仏アヌシー国際アニメーション映画祭 長編コンペティション部門 グランプリ
2017年 ファンタジア国際映画祭(カナダ) 観客賞(銀賞)
2018年 第72回毎日映画コンクール アニメーション部門 大藤信郎賞
2018年 第21回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門大賞