ギリシャ概況最新情報
1. 内政
・16~17日 第11回新民主主義党(ND)党大会が開催され、ミツォタキスND党首が演説を行った。更に、イェニマタPASOK党首、セオドラキス・ポタミ党首、サマラス元首相及びバコヤニ元外相等が同党大会に出席した。
・21日 国会にて不動産の競売手続きの安全性を向上させるための改正法案及び薬局の営業の自由化に関する法案が可決された。
2.外政
・4日 コジアス外相がハンガリーを訪問し、ヴィシェグラード・グループに加えブルガリア、クロアチア及びルーマニア等の外相と個別に会談した。
・5日 スタサキス環境・エネルギー大臣がキプロスを訪問し、第2回ギリシャ・キプロス・イスラエル・伊4か国エネルギー大臣会合に出席した。本会合後、各国エネルギー大臣がEast Medパイプラインの建設計画に向けた協力に関する覚書に署名した。
・5~6日 コジアス外相がブリュッセルを訪問し、NATO外相会議に出席した。
・7~8日 エルドアン・トルコ大統領がギリシャを訪問し、パヴロプロス大統領、チプラス首相及びミツォタキスND党首と個別に会談した。更に、西トラキア地方を私的訪問し、スピーチを行った。
・7~8日 Ma Kai中国副首相がギリシャを訪問し、チプラス首相及びドラガサキス副首相と個別に会談した。
・8~9日 チプラス首相がセルビアを訪問し、第2回ギリシャ・ブルガリア・セルビア・ルーマニア4か国首脳会合に出席した。
・9日 ツァカロトス財務大臣がNYを訪問し、JP Morgan、Morgan Stanley、Paribasなどの幹部らと会談した。
・11日 ニミッツFYROM名称問題国連事務総長特別顧問、ヴァシリアキス・ギリシャ交渉官及びナウモフスキFYROM交渉官がブリュッセルにて、マケドニア名称問題の解決に向けた交渉を再開した。
・12日 チプラス首相が仏を訪問し、気候変動サミットに出席した。
・13日 ナルバンジャン・アルメニア外相がギリシャを訪問し、コジアス外相と会談した。両者は政務協議会設置に関する覚書に署名した。
・14日 クエジャル・コロンビア外相がギリシャを訪問し、コジアス外相と会談した。
・同日 カメノス国防相がキプロスを訪問し、第1回キプロス・ギリシャ・エジプト国防相会合に出席した。本会合にて、3か国国防相会合を定期的に開催すること及び大臣会合での決定事項を実施するための協力委員会を設置することが合意された。
・14~15日 チプラス首相がブリュッセルを訪問し、欧州理事会に出席した。更に、本会合マージンにてトゥスク欧州理事会議長、ユンカー欧州委員会委員長、メルケル・ドイツ首相及びボリソフ・ブルガリア首相と会談した他、アナスタシアディス・キプロス大統領と会談した。
・15日 キプロス訪問中のカメノス国防相がフォカイディス・キプロス国防相と会談した。
・同日 ハーン欧州委員会委員(欧州近隣政策及び拡大交渉担当)がギリシャを訪問し、コジアス外相と会談した。
・同日 政治亡命を希望する32名のトルコ人がギリシャのイヌセス島にボートで到着した。
・18日 ラバニ・アフガニスタン外相がギリシャを訪問し、コジアス外相と会談した。
・20日 コジアス外相が伊を訪問し、アルファーノ伊外相と会談した。両者は政務協議及び両国外務省間の外交教育分野における協力に関する覚書に署名した。
・30日~(年始) ザエフFYROM首相がブタリス市長の招待でテサロニキを私的訪問。滞在中、チプラス首相及びコジアス外相と電話会談を行った。
3.移民・難民問題
11月30日 ギリシャに滞在する移民・難民は46,662名(UNHCR発表)。
4.経済
(1)対ギリシャ第3次支援プログラム
・4日 ユーログループにて、第3次ギリシャ支援プログラムの第3次審査完了に向けた家族手当、福祉手当、計画倒産への対策、労働市場、電力市場、金融安定及び行政に関する改革案が合意された。
(2)経済動向
・13日 欧州司法裁判所がギリシャ政府の中国Cosco社への税制優遇措置に関する控訴をEU法に反するとし、却下した。
・19日 国会にて2018年予算案が可決(賛成153名、反対144名、欠席3名)された。
・21日 テサロニキ港湾機構の67%株式売却のコンセッション契約が署名された。
(3) 財政
ギリシャ財務省が12月14日付で公表した1月から11月の財政統計によると、1月から11月の財政収支は7億6,300万ユーロの赤字、同期間のプライマリーバランスは46億5,800万ユーロの黒字となった。同期間の歳入は451億4,200万ユーロで政府目標を1億4,600万ユーロ(0.3%減)下回り、歳出は459億500万ユーロと政府目標より17億3,100万ユーロ低く抑えられた。
(4) 輸出入
ギリシャ統計局の12月8日付の発表によると、10月の輸入総額は46億6,690万ユーロ(前年同月比13.9%増)、輸出総額は24億9,190万ユーロ(前年同月比8.6%増)となった。
(5) 観光業
ギリシャ観光業協会(SETE)の発表によると、10月の観光客は、147万6,380人で、前年同月比15.2%増となった(国内主要空港の観光客到着数(暫定値)ベース)。内訳は、アテネ空港が44万2,337人で(同14.5%増)で、テサロニキ空港が15万9,703人(同10.4%増)となった。
5.経済指標
(1) 消費者物価指数
ギリシャ統計局の12月8日付の発表によると、11月の消費者物価指数は前年同月比1.1%増となった。
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(2) 失業率
ギリシャ統計局の12月7日付の発表によると、9月の失業率は20.5%となり、前月から0.2%減少した。
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※2017年8月の失業率は、ギリシャ概況(2017年11月)公表後、ギリシャ統計局により20.6%から20.7%に修正されており、本号では当該修正後の数字を使用した。
(3) GDP
OECDのデータによると、2017年第3四半期(7月~9月)の実質GDP成長率は前年同期比プラス1.3%となった。
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※この概況は各種報道・公表資料を基に作成した。