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        講演「作家としてのラフカディオ・ハーン」

ギリシャ語版

2004年12月6日、ギリシャ文学者協会主催「ラフカディオ・ハーン」に関する講演会にて、当館二ノ宮英昭参事官は「作家としてのラフカディオ・ハーン」と題する次の内容の講演(ギリシャ語)を行い、作品「生神」(A Living God)にある津波から村民を守った浜口五兵衛の作品を紹介しました。

たまたま、本講演会があった数日後にインド洋で大津波が発生し、日本語「津波」が世界に広まることになりましたが英文で綴った文章に Tsunami が登場したのはこの作品が最初であると言われています。なお、小学校の国語教材 にもなったこの物語は、日本では「稲むらの火」として知られています。


「作家としてのラフカディオ・ハーン」 (和訳)
 

ギリシャの方々にラフカディオ・ハーンについてお話出来るのは私にとって大きな喜びであります。

これからお話する物語は1897年に刊行されたラフカディオ・ハーンの著書に収められているもので、実話がもとになっています。ある海岸地帯にある村の有力者が村民を津波から守る為に自分の財産を犠牲にする話であります。この話は人間としての態度、自己犠牲の大切さ、個人の利害に優先する全体の利益、予期しない事態における決断力、伝統社会における相互扶助の精神など重要な教訓を含んでいます。

ハーンはいつも日本国民の持つ正直さ、素朴さ、善良さなどの伝統的な徳を称えていました。ハーンは日本の民話が失われないよう収集の努力をし、日本の社会構造を成す歴史的資料の保存を成し遂げたのです。この物語は、日本の学校では国語の教科書にも採用されました。 

私たち日本人は多くの事を教えて呉れ、西洋に対して日本を紹介したこのギリシャ・アイルランド人作家に恩義を感じており、敬意を表し、記念しています。今年(2004年)はラフカディオ・ハーン没後100周年に当たり私たちはこれを祝っておりますが、日本では11月にこの大恩人を顕彰するため郵政省から記念切手が発行されました。

ではこれから、もう一人の地方の大恩人である浜口五兵衛の物語を読みます。

(以下、同作品のギリシャ語訳を朗読)


*「生神」は、1975年に恒文社より発行された小泉八雲著・平井呈一訳「仏の畑の落穂他」(16-28頁)に収められています。同書籍は当館図書室にて閲覧できます。
 
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