2017年 11月
1.内政
・19日 イェニマタ全ギリシャ社会主義運動(PASOK)党首が中道左派政党グループのリーダーに選ばれた。
・20日 国会にて社会的分配金及び洪水被害者への支援に関する法案が採択された。
2.外交
・2日 ヴチス国会議長がキプロスを訪問し、第2回キプロス・ギリシャ・イスラエル国会議長会合に出席した。
・同日 チャヴシュオール・トルコ副首相がギリシャを訪問し、ドラガサキス副首相と会談した。
・7日 第1回ギリシャ・キプロス・イスラエル国防相会合がアテネにて開催され、軍事行動・演習における更なる協力強化について合意された。
・9~10日 第2回EU・アラブ諸国サミットがギリシャにて開催された。本会合マージンにて、カトゥルガロス外務副大臣がマンスーリー・アラブ首長国連邦経済相、ムライヒー・カタール外務担当国務相、カービル・エジプト通産相、ハリーファ・バーレーン王国首相顧問及びシャース・パレスチナ自治政府外交顧問と会談した。
・10~12日 ブシャッティ・アルバニア外相がギリシャを訪問し、コジアス外相と会談した。
・13日 コジアス外相がベルギーを訪問し、EU外相理事会に出席した。
・15日 トレド・スペイン外務副大臣がギリシャを訪問し、カトゥルガロス外務副大臣と会談した。
・20~21日 ドゥダ・ポーランド大統領がギリシャを訪問し、パヴロプロス大統領、チプラス首相及びヴチス国会議長と会談した。
・21日 チプラス首相がキプロスを訪問し、第5回ギリシャ・キプロス・エジプト3か国首脳会談に出席した。本訪問にはコジアス外相、クイック外務省政務官、パパス・デジダル政策・通信・情報相、スタサキス環境・エネルギー相及びクドゥラ観光相が同行した。
・23~24日 チプラス首相が仏を訪問し、マクロン大統領と会談した。更に、ブリュッセルを訪問し、第5回EU東方パートナーシップ・サミットに出席した。
・24日 アナスタシアディス大統領がギリシャを訪問しシンクタンクで講演したほか、ミツォタキスND党首と会談した。
同日 フォカイディス・キプロス国防相がギリシャを訪問し、ギリシャ・キプロス防衛評議会に出席した。
・27日 クルブリス海運・島嶼政策相が英国を訪問し、ソコロフ・ロシア運輸大臣と会談した。両者は船員技能証明の相互承認に関する二国間合意に署名した。
・27~30日 コジアス外相がインド、シンガポール及び韓国を訪問し、スワラージ外相、アクバル外務担当閣外相、バラクリシュナン外相、カン・ギョンファ外相及びイ・ナギョン首相と会談した。
・28日 クイック外務省政務官がコートジボワールを訪問し、第5回EUアフリカ諸国サミットに出席した。
3.移民・難民問題
10月31日 ギリシャに滞在する移民・難民は46,462名(UNHCR発表)。
4.経済
(1) 対ギリシャ第3次支援プログラム
・28日~12月2日 債権団代表がギリシャを訪問し、第3次審査交渉が再開された。
(2) 経済動向
・2日 ギリシャと中国が推進する3か年行動計画に関する2回目の作業部会がギリシャにて開催された。ピチオルラス経済・開発省政務官及びNing Jizhe中国国家発展改革委員会副委員長が代表として出席した。本会合にて、ギリシャのコペルーゾスグループ、ギリシャ電力公社PPC及び中国のShenhua Groupがエネルギー分野での提携に関する合意書に署名した。
・3日 ヨハネスブルグ商工会議所、ギリシャ・アフリカ商工会議所及びギリシャ産業連盟(SEV)共催の下、モザンビークにて「第1回ギリシャ・モザンビーク・ビジネスフォーラム」が開催された。
・7日 モスクワにて、ギリシャ産業連盟(SEV)とロシア産業組合が両国の貿易とビジネス関係の発展推進を目的とする提携合意書に署名した。合意内容は、両国企業間の交流促進や行政手続き上の問題解決、貿易・投資チャンスの情報提供など。
・15日 ギリシャ公的債務管理庁(PDMA)は、2012年2月24日に発行された債権の交換を開始した。
・14日 資本規制緩和により、銀行口座を保有していないことを条件とした新規口座の開設及び口座を共同名義とすることが可能になった他、法人の海外商業取引で、銀行取引委員会の承認を必要とせずに海外送金可能な限度額が一日1万ユーロから2万ユーロに引上げられた。
(3) 財政
ギリシャ財務省が11月14日付で公表した1月から10月の財政統計によると、1月から10月の財政収支は1億6,900万ユーロの黒字、同期間のプライマリーバランスは53億5,500万ユーロの黒字となった。同期間の歳入は405億9,700万ユーロで政府目標を28億4,200万ユーロ(6.5%減)下回り、歳出は404億2,800万ユーロと政府目標より29億4,000万ユーロ低く抑えられた。
(4) 輸出入
ギリシャ統計局の11月7日付の発表によると、9月の輸入総額は37億4,710万ユーロ(前年同月比0.2%減)、輸出総額は24億2,190万ユーロ(前年同月比1.9%増)となった。
(5) 観光業
ギリシャ観光業協会(SETE)の発表によると、9月の観光客は、274万3,210人で、前年同月比8.6%増となった(国内主要空港の観光客到着数(暫定値)ベース)。内訳は、アテネ空港が58万119人で(同6.2%増)で、テサロニキ空港が21万9,229人(同12.0%増)となった。
4.経済指標
(1) 消費者物価指数
ギリシャ統計局の11月9日付の発表によると、10月の消費者物価指数は前年同月比0.7%増となった。
(2) 失業率
ギリシャ統計局の11月9日付の発表によると、8月の失業率は20.6%となり、前月から0.3%減少した。
※ 2016年8月及び2017年7月の失業率は、ギリシャ概況(2017年10月)公表後、ギリシャ統計局により23.3%から23.4%、21.0%から20.9%に修正されており、本号では当該修正後の数字を使用した。
(3) GDP
OECDのデータによると、2017年第2四半期(4月~6月)の実質GDP成長率は前年同期比プラス1.6%となった。
※ この概況は、各種報道・公表資料を基に作成した。
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