ギリシャ概況最新情報

● 12日、緊縮策に反対するゼネスト実施。

● 20日、国会は第３次支援プログラムで求められている改革措置の一部を実施するための包括法案を、賛成153、反対137で可決した。ＳＹＲＩＺＡとＡＮＥＬの議員各１名がそれぞれ棄権、反対し、いずれも除籍処分となった。

● 22日、ＮＤの党首選挙は電子投票システムの不具合を理由として延期された。

● 24日、党首選挙が予定通り実施されなかったことの責任を問われ、メイマラキスＮＤ（暫定）党首が辞任。後任にはヤニス・プラキオタキス氏が就任。

● 26日、党首会合実施。チプラス首相が他党に協力を求めたが、野党はこれを拒否。



2．外交

●　 4日、アテネ国際空港で難民再移転式典実施。難民30人がルクセンブルクへ。

●　 4日～5日、シュルツ欧州議会議長がギリシャ訪問。チプラス首相とともにアテネ及びレスボス島の移民・難民受入れ状況を視察。

● 11日～12日、チプラス首相がマルタで開催された移民・難民問題に関する首脳会合に出席。

● 17日～18日、チプラス首相がトルコを訪問し、エルドアン大統領、ダーヴトオール首相等と会談。

● 24日、トルコによるロシア軍機撃墜事案発生後、コジアス外相がロシア、トルコ、独の外相と電話会談。

● 25日～26日、チプラス首相がイスラエル、パレスチナを訪問。

● 29日～30日、コジアス外相がイランを訪問。

● 30日、チプラス首相がパリで開催された気候変動サミットに出席し、エルドアントルコ大統領等と会談。


3．経済

(1)　第3次支援プログラム

(2)　財政
ギリシャ財務省が11月25日付で公表した2015年1月から10月の財政統計によると、2015年1月から10月の財政収支は7億9,300万ユーロの赤字となった。一方、同期間のプライマリーバランスは45億3,200万ユーロの黒字となった。同期間の歳入は397億5,500万ユーロで政府目標を21億600万ユーロ（5.0％減）下回ったが、歳出は405億4,800万ユーロと政府目標の447億4,200万ユーロより41億9,400万ユーロ低く抑えられた。

（3） 輸出入
ギリシャ統計局の11月6日付の発表によると、2015年9月の輸入総額は35億6,330万ユーロ（前年同月比18.3％減）となった。一方、輸出総額は20億1,180万ユーロ（前年同月比13.0％減）となった。

(4)　観光業
ギリシャ観光業協会（SETE）の11月11日付の発表によると、2015年10月の観光客は102万2,304人で前年同月比1.2％減となった（国内主要空港の観光客到着数（暫定値）ベース）。内訳は、アテネ空港が33万3,689人（同5.4％増）、テサロニキ空港が12万116人（同2.5％減）となった。

4．経済指標

(1) 消費者物価指数
ギリシャ統計局の11月10日付の発表によると、2015年10月の消費者物価指数は前年同月比0.9％の下落となった。

(2) 失業率

ギリシャ統計局の11月12日付の発表によると、2015年8月の失業率は24.6％となり、前月から0.3％減少した。

※ 2015年7月の失業率は、ギリシャ概況（2015年10月）公表後、ギリシャ統計局により25.0％から24.9％に修正されており、本号では当該修正後の数字を使用した。

※ この概況は、各種報道・公表資料を基に作成した。

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