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      ギリシャ概況最新情報

2015年 7月


1.内政

 5日、債権団の合意案に対する賛否を問う国民投票が実施された結果、「反対」が大差で「賛成」を上回った。
同 日、サマラス前首相がND党首を辞任、メイマラキス前国会議長が臨時党首を務めることとなった。

16日未明、国会は、13日のユーロ圏首脳会合の合意を受けた改革法案(第一部)を可決した。

17日、内閣改造が実施され、16日の法案採択で反対票を投じた閣僚が交代した(国会議員の地位は維持)。

23日未明、改革法案(第二部)が国会で採択された。

29日、チプラス首相はインタビューで初めて総選挙前倒しの可能性につき言及した。

30日、与党急進左派連合(SYRIZA)の中央委員会会合にて9月に臨時党会合を開催することが決定された。



2.外交

 6日、コジアス外相がイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相等と会談。

 7日、コジアス外相がパレスチナを訪問し、マーリキー外務庁長官等と会談。

15日、コジアス外相がアルバニアを訪問し、ブシャッティ外相等と会談。

19日、カメノス国防相がイスラエルを訪問し、ヤアロン国防相と会談を行うと共に両国間の地位協定に署名。

29日、ヨルゴス・チプラス経済担当外務次官がベネズエラを訪問し、ロドリゲス外相と会談。

 


3.経済


(1) ギリシャ支援プログラムをめぐる動き


●6日、ヴァルファキス財務相(当時)が辞任し、後任としてツァカロトス前外務副大臣が就任した。

●8日、ギリシャ財務省は、欧州安定メカニズム(ESM)に対し、債務への対応及び金融財政システムの安定確保のため、3年間の融資を求める要請を行った。また、9日、ギリシャは、ESMから融資を受けるための改革案を債権団側に提出した。

●11日~12日のユーロ圏財務相会合で、ギリシャ向け第3次支援プログラムに関するステートメント案がまとめられ、ユーロ圏首脳会合に提出された。 

●12日~13日朝のユーロ圏首脳会合で、ステートメントが合意され、ギリシャのユーロ離脱は回避された。ステートメントでは、ギリシャが改革に関する法案を15日と22日までに国会で可決する他、労働市場改革及び民営化促進等を速やかに実施することが、ギリシャ向け第3次支援プログラムに関する議論を始める前提条件となっている。

●13日、ギリシャ政府は財政逼迫により、IMFへの約4億5,600万ユーロの返済を行わなかった。6月30日のIMFへの未返済分約15億ユーロと併せ、IMFへの返済遅延額は約20億ユーロとなった。

●14日、ギリシャ政府発行の円建て債券 (サムライ債) 約8億5,000万ユーロの償還が行われ、 民間投資家への債務不履行は回避された。

●16日未明にギリシャ国会で改革法案(第1部)が可決されたのを受け、16日、ユーロ圏財務相会合が開催され、①ギリシャ側が13日のユーロ圏首脳会合での要件を満たしていく場合には、ギリシャからの欧州安定メカニズム(ESM)への3年間の支援要請に原則として合意する、②支援が実施される前のつなぎとして、欧州金融安定メカニズム(EFSM)を通じ、71.6億ユーロ(満期期間3か月) の融資を実施する等の決定が行われた。つなぎ融資は、17日の欧州委員会による公式発表後、実施された。

●16日及び22日、欧州中央銀行(ECB) 理事会は、ギリシャの銀行向けの緊急性流動支援(ELA)を9億ユーロずつ引き上げた。これにより、ELAの総額は約910億ユーロとなった。

●20日、ギリシャは、つなぎ融資を利用し、IMFに約20億ユーロ、ECBへ約42億ユーロ等の債務を返済した。

●20日、約3週間ぶりにギリシャの銀行が業務を再開した。但し、預金引出額や海外送金等の制限等、銀行業務には制限が課されている。

 


(2) 格付け

21日、米格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)は、ギリシャの長期債務格付けを、トリプルCマイナスから、トリプルCプラスに2段階引き上げるとともに、今後1年間の格付け見通しを「安定的」とした。同社は、今後半年から1年の間にギリシャがデフォルトするリスクは後退し、ユーロ圏からの離脱の確率も50%以下になったとしつつも、ギリシャが抜本的な改革を成功裏に実施できない場合には依然としてリスクは高いとしている。


(3) 財政

ギリシャ財務省が8月4日付で公表した2015年1月から6月の財政統計によると、2015年1月から6月の財政収支は14億1,400万ユーロの赤字となった。一方、同期間のプライマリーバランスは18億8,400万ユーロの黒字となった。同期間の歳入は218億2,800万ユーロで政府目標を8億9,800万ユーロ (4.0%減)下回ったが、歳出は232億4,200万ユーロと政府目標の273億3,200万ユーロより40億9,000万ユーロ低く抑えられた。


(4) 輸出入

ギリシャ統計局の7月8日付の発表によると、2015年5月の輸入総額は35億8,330万ユーロ (前年同月比10.4%減) となった。一方、輸出総額は22億8,050万ユーロ (前年同月比0.04%減) となった。


(5) 観光業

ギリシャ観光業協会(SETE)の8月10日付の発表によると、2015年6月の観光客は240万1,742人で前年同月比3.3%増となった(国内主要空港の観光客到着数(暫定値)ベース)。内訳は、アテネ空港が50万8,988人(同26.0%増)、テサロニキ空港が19万4,746人(同0.8%減)となった。



4.経済指標

(1) 消費者物価指数

ギリシャ統計局の7月9日付の発表によると、2015年6月の消費者物価指数は前年同月比2.2%の下落となった。


 

(2) 失業率

ギリシャ統計局の7月9日付の発表によると、2015年4月の失業率は25.6%となり、前月から0.2%減少した。


※2015年3月の失業率は、ギリシャ概況(2015年6月)公表後、ギリシャ統計局により25.6%から25.8%に修正されており、本号では当該修正後の数字を使用した。


※各種報道・公表資料を基に作成。
 
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