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      ギリシャ経済最新情報

2014年8月


1.内政

(1)6日、脱税防止措置や警察及び軍人の年金基金の統合等を含む財政再建統合法案が国会で可決され、ギリシャはトロイカから要求されていた融資受け取り(8月中)の条件を達成した。同法案には公務員の評価制度変更に関する条項が含まれているが、公務員の反発により、評価が低かった職員について解雇の対象としないことが明記されることとなった。トロイカ代表団の次回ギリシャ訪問(9月後半予定)に先立ち、9月2日から4日にパリでトロイカ側とギリシャ閣僚の協議が行われるが、今回ギリシャ側は改革の進展を強調し、減税や債務削減の議論の開始等を求めたい考えである。

(2)8月中、ギリシャ政府内では本年新たに導入された統一不動産税をめぐり波紋が生じた。これは8月上旬、財務省が統一不動産税の課税にあたり、誤ったデータを用いて課税額を計算していた旨発表し、多くの納税者に対し過剰請求していたことが明らかとなったことが発端である。財務省は修正作業を進める一方、国民の怒りを抑えるため不動産税の支払い方法の見直しについて政府関係者と議論を重ね、最終的にサマラス首相、ヴェニゼロス副首相兼外務大臣及びハルドゥヴェリス財務大臣は、支払い回数の増加や納期の延長などを含む見直しを行うことで合意した。


2.外交

(1) デンディアス開発大臣の訪独

19日、デンディアス開発大臣はドイツを訪問し、ショイブレ財務大臣及びガブリエル経済大臣とギリシャの税制について協議した。また両者は、独政府系基金KfWがギリシャの中小企業支援として3000万ユーロ追加融資することで合意した。

(2) アヴラモプロス国防大臣の訪米

21日、アヴラモプロス国防大臣は米国を訪問し、ヘーゲル国防大臣と二国間の軍事協力の可能性について協議した。

(3) ヴェニゼロス副首相兼外相のトルコ訪問

29日、ヴェニゼロス副首相兼外相はアンカラで開催されたエルドアン新大統領の就任式に出席した。


3.経済

(1) ロシアによる食品禁輸の影響

先月末、ウクライナ問題をめぐり欧米諸国がロシアに対する経済制裁を強化したことに対する対抗措置として、6日、プーチン露大統領は、欧米からの農作物等の輸入を禁止・制限する大統領令に署名した。ギリシャ政府はロシア当局との事前のやり取りで、ロシア側より輸出はこれまで通り継続できるとの確証を得ていたものの実現されず、今回の禁輸措置によりロシアの輸入業者から発注のキャンセルが相次ぎ、桃及びネクタリン等の農作物を積んだトラックが引き返す事態となった。今回影響を受けた農家は、欧州委員会に補償を求めている。

(2) ロシア大手旅行会社倒産の影響

最近ロシアでは国内需要の低迷、通貨ルーブルの下落及び政治情勢の悪化等の影響で大手旅行業者の倒産が相次ぎ、ギリシャを訪問しているロシア人観光客にも旅行途中で帰国を迫られる等の被害が及んだ。このような中、5日、ミハロス外務省経済担当次官及びリヴァダス・ギリシャ政府観光局(EOT)事務局長はモスクワを訪問し、本件についてロシア観光関連機関の幹部等と協議した。両者はロシア旅行業者の倒産により生じた損害をロシア側が全て補償することで合意した。

ギリシャ観光業協会(SETE)によれば、 本年のロシア人観光客は2013年の135万人より減少し、110万人程度となる見通し。

(3) 財政

ギリシャ財務省が公表した2014年1~7月の財政統計によれば、財政収支は17億3,600万ユーロの赤字となり、政府目標(33億6,000万ユーロの赤字)より改善された。また、同期間のプライマリーバランスの黒字は22億7,900万ユーロとなり、政府目標の8億ユーロを大きく上回った。歳入は295億3,000万ユーロで目標を6億5,100万ユーロ上回り、また歳出は312億6,600万ユーロで目標より9億7,300万ユーロ抑えることができた。

(4) 輸出入

ギリシャ統計局の発表によれば、2014年6月の輸入総額は41億8,870万ユーロ(前年同月は38億2,000万ユーロ)と前年同月比9.7%増となった。一方、輸出総額は24億5,710万ユーロ(前年同月は22億720万ユーロ)と前年同月比11.3%増となった。2014年6月の貿易収支赤字は17億3,160万ユーロと前年同月比7.4%増となった。

(5) 観光業

ギリシャ観光業協会(SETE)によれば、2014年7月の国内主要空港の観光客到着数(暫定値)は、286万3,767人となり、前年同月比14.9%増となった。個別には、アテネ空港が46万8,000人(同25.5%増)、テッサロニキ空港が24万1,823人(同18.2%増)、イラクリオン空港(クレタ島)が53万6,950人(同2.7%増)、ロドス空港が42万924人(同11.5%増)、コルフ空港が25万4,590人(同15.2%増)となった。


4.経済指標

(1) 消費者物価指数

ギリシャ統計局によれば、2014年7月の消費者物価指数は前年同月比0.7%の下落となった。


(2) 失業率

ギリシャ統計局によれば、2014年5月の失業率は27.2%となり、前月から0.1ポイント減少した。


 

※各種報道・公表資料を基に作成。
 
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