Home |  Skip navigations |  Ελληνικά
           

      ギリシャ経済最新情報

2014年5月


1.内政

(1) 欧州議会選挙

25日に実施された欧州議会選挙では、SYRIZA(急進左派連合)がNDを破り第一党となった。選挙前、SYRIZAは同党の得票率が連立与党(ND及びPASOK)の合計を上回った場合、総選挙を求める構えを示していたものの、結局これを達成することはできす、本年中の総選挙の可能性は低くなった。各党議席数は以下のとおり。

 

得票率

議席獲得数

前回の議席数

SYRIZA(急進左派連合)

26.56%

6

1

ND(新民主主義)

23.08%

5

6

黄金の夜明け

9.41%

3

0

オリーブの木*1

8.04%

2

7

*2

6.56%

2

0

KKE(ギリシャ共産党)

6.02%

2

2

独立ギリシャ人

3.39%

1

0


*1 PASOKを含む中道左派の欧州議会選挙でのグループ名。前回の議席数はPASOKの議席数を適用した。

*2 本年2月結成

(2) 地方選挙

18日に実施された第一回投票では県知事選挙、市長選挙のいずれにおいても当選に必要な得票率50%を獲得した候補者が少なく、大半の県及び市で決選投票が実施された。25日の決選投票に関しては、県知事選挙では、全13県中アティキ及びイオニア諸島の2つの県でSYRIZA候補が当選したが、半数を超える7つの県でNDが公認または支持した候補が当選した。

市長選挙については無所属候補の当選が目立った。注目されていたアテネ市長選では接戦の結果カミニス現市長(無所属。ND、PASOK、民主左派が支持)がSYRIZA候補を破って再選を果たした他、テッサロニキでもブタリス現市長(無所属。PASOK、民主左派が支持)が再選となった。


2.外交

(1) 中国

近年ギリシャと中国の協力関係が強まる中、5日、王超中国外務副大臣がギリシャを訪問し、ヴェニゼロス副首相兼外務大臣と会談した。中国紙によれば、両者はギリシャ・中国の文化交流促進に向け、アテネ及び北京における文化センターの創設について協議した。

(2) アラブ諸国

5日及び6日、アテネにて英エコノミスト誌主催の"欧州・アラブ世界サミット"が開催され、ヴェニゼロス副首相兼外相が議長を務めた。 同サミットにはエルアラビー・アラブ連盟事務総長、アル=ワリード・ビン・タラール・サウジアラビア王子、アブデル・イラーフ・モロッコ首相他が出席した。

本期間中、ヴェニゼロス副首相兼外相はブダッラー・アラブ首長国連邦外相と投資等に関するメモランダムに署名した。

また6日には、サマラス首相がアル=ワリード・ビン・タラール・サウジアラビア王子と会談し、以前から進められているアステラス・ブイヤグメニホテルの買収に関し協議した。


3.経済

(1) 中期財政計画

9日、ギリシャ国会は2015年~2018年の財政計画をまとめた中期財政計画の採決を行い、賛成150票、反対119票で可決した。本計画では既に実施が決定されている公的機関の人件費削減や社会保障支出削減等による歳出削減、社会保障費の徴収システムの改善や民営化実施による歳入増加等が含まれているものの、新たな緊縮措置は含まれていない。

(2) ギリシャ国債の格上げ

2日、日本の格付投資情報センター(R&I)は、ギリシャ経済底入れの兆しや財政再建状況改善を指摘し、ギリシャの信用格付を「CC」から「B-(安定的)」に引き上げた。また23日、米格付け会社フィッチはギリシャの信用格付けを「B-」から「B(安定的)」に引き上げた。

(3) 財政

ギリシャ財務省が公表した2014年1~4月の財政統計によれば、財政収支は11億4,400万ユーロの赤字となり、政府目標(14億5,900万ユーロの赤字)より改善された。また、同期間のプライマリーバランスの黒字は10億4,800万ユーロとなり、政府目標の7億4,200万ユーロを上回った。

(4) 輸出入

ギリシャ統計局の発表によれば、2014年3月の輸入総額は39億7,300万ユーロ(前年同月は37億990万ユーロ)と前年同月比7.1%増となった。一方、輸出総額は21億5,240万ユーロ(前年同月は21億2,250万ユーロ)と前年同月比1.4%増となった。2014年3月の貿易収支赤字は18億2,060万ユーロと前年同月比14.7%増となった。

(5) 観光業

ギリシャ観光業協会(SETE)によれば、2014年4月の国内主要空港の観光客到着数(暫定値)は、67万5,708人となり、前年同月比38.4%増となった。個別には、アテネ空港が25万3,000人(同45.0%増)、テッサロニキ空港が11万6,532人(同35.5%増)、イラクリオン空港(クレタ島)が11万273人(同43.6%増)となった。


4.経済指標

(1) 消費者物価指数

2014年4月の消費者物価指数は前年同月比1.3%の下落となった。


(2) 失業率

2014年2月の失業率は26.5%となり、前月から0.2%減少した。


  出典: ギリシャ統計局


※各種報道・公表資料を基に作成。
 
   「ギリシャ経済」へ戻る  
 
 トップページへ このページのトップへ戻る 
 
       

   

      
   

        
      

法的事項アクセシビリティーについてプライバシーポリシー

Copyright (c) : 2014 Embassy of Japan in Greece
46 Ethnikis Antistasseos Str., 152-31 Halandri, Athens  [ 地図 ]
Phone : +30-210-6709900 (Central) | Fax : +30-210-6709980