ギリシャ経済最新情報 |
|||||||||||||
2014年3月 1.概況 (1) 2月末にTVジャーナリスト、スタブロス・セオドラキスが立ち上げた新党「川」は、その政策に独自性はないものの人気が上昇し、3月末に実施された世論調査において支持率がND、SYRIZZAに次いで第三位となっている。大半の既存政党は「川」に支持者を奪われた形になっており、特に次期政権獲得を目指すSYRIZAは危機感を持っていると言われる。他方、支持率が低下しているPASOKは5月の欧州議会選挙および地方選挙に向け、中道左派小党との連合グループ「オリーブの木」を結成し、共通の候補者を擁立すべく調整を実施している。 (2) 長期にわたったトロイカによる調査がようやく終了し、トロイカの要求する構造改革を含む法案が30日にようやく可決された。連立与党NDの議員1名が採決を棄権し除名されたが、法案の可決を受けて、4月中にも融資が実施される見通し。 (3) 外交では、ドイツ大統領のギリシャ訪問をきっかけに、ドイツに対する戦後補償要求が再燃している。ドイツ大統領の謝罪は評価されたが、金銭的な補償を求める動きはおさまっていない。 ウクライナ問題に関しては、ロシアとの二国間関係の変化がギリシャ経済(特にエネルギー、観光面)に悪影響を及ぼすことを懸念し、EUによる対ロシア制裁には積極的な姿勢を見せていない。 ヴェニゼロス副首相兼外相のイラン訪問は、今年夏の対イラン制裁解除を見越したものであり、二国間関係再活性化に資するものとして評価されている。 2.財政 ギリシャ財務省が公表した2014年1~2月の財政統計によれば、財政収支は4億8,700万ユーロの黒字となり、政府目標(5億2,700万ユーロの赤字)より大きく改善された。また、同期間のプライマリーバランスの黒字は20億6,300万ユーロとなり、政府目標の10億4,700万ユーロを上回った。個別には、歳入が94億6,300万ユーロ(政府目標は90億3,600万ユーロ)、歳出が89億7,600万ユーロ(政府目標は95億6,300万ユーロ)となった。 出典: ギリシャ財務省 3.輸出入 2014年1月の輸入総額は37億5,240万ユーロ(前年同月は41億4,260万ユーロ)と前年同月比9.4%減となった。一方、輸出総額は21億2,880万ユーロ(前年同月は22億2,450万ユーロ)と前年同月比4.3%減となった。2014年1月の貿易収支赤字は16億2,360万ユーロと前年同月比15.4%減となった。 出典: ギリシャ統計局 4.主な産業分野 (1) 観光業 ギリシャ観光業協会(SETE)によれば、2014年2月の国内主要空港の観光客到着数(暫定値)は、18万4,211人となり、前年同月比31.5%増となった。個別には、アテネ空港が12万1,000人(同34.2%増)、テッサロニキ空港が5万6,845人(同17.0%増)となった。 (2) その他の産業 2013年12月の建設許可発行数は1,265件と前年同月比29.6%減となった。 出典: ギリシャ観光業協会、ギリシャ統計局 5.経済指標 (1) 消費者物価指数 2014年2月の消費者物価指数は前年同月比1.1%の下落となった。
(2) 失業率 2013年12月の失業率は27.5%となり、前月から0.1%減少した。(1)
出典: ギリシャ統計局 ※各種報道・公表資料を基に作成。 (1) 2013年11月の失業率は、ギリシャ概況(2014年2月)公表後、ギリシャ統計局により28.0%から27.6%に修正されており、本号では当該修正後の数字を使用した。
|
|||||||||||||
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
法的事項|アクセシビリティーについて|プライバシーポリシー |
||||||||||||
Copyright (c) : 2014 Embassy of Japan in Greece
46 Ethnikis Antistasseos Str., 152-31 Halandri, Athens [ ![]() Phone : +30-210-6709900 (Central) | Fax : +30-210-6709980 |