在ギリシャ日本国大使館　ギリシャ情報

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　　　　　　ギリシャ経済最新情報

2014年2月

1．概況

（1） 5月実施予定の欧州議会選挙及び地方選挙に向け、各党とも候補者選出に向けた調整が進めている。当初PASOKと協力して候補者を擁立することを検討していた中道左派連合「イニシアティブ58」は、PASOKとの候補者の調整がつかず、欧州議会選挙への候補者の擁立を断念し、対応を検討中である。

（2）外交分野では、EU議長国としての関連会議出席に加え、ヴェニゼロス副首相兼外相がセルビア、FYROM （旧ユーゴスラビア・マケドニア共和国）、アルバニア等を訪問しバルカン諸国との関係強化に努めるとともに、ハンガリーにおける「V4（チェコ、ハンガリー、ポーランド、スロバキア）＋3 （ギリシャ、ブルガリア、ルーマニア）外相会合」に出席した。

（3）中断されていた調査を再開したトロイカは、銀行の資本増強必要額や構造改革についてギリシャ政府と協議を続けている。

2．財政

ギリシャ財務省が公表した2014年1月の財政統計によれば、財政黒字は、5億9,500万ユーロとなり、政府目標の7億1,900万ユーロを下回った。また、同期間のプライマリーバランスの黒字も政府目標の9億5,500万ユーロにとどかず、8億1,100万ユーロにとどまった。個別には、歳入が44億2,600万ユーロ（政府目標は48億300万ユーロ）、歳出が38億3,100万ユーロ（政府目標は40億8,400万ユーロ）となった。

出典：ギリシャ財務省

3．輸出入

2013年12月の輸入総額は34億9,780万ユーロ(前年同月は38億7,020万ユーロ)と前年同月比9.6％減となった。一方、輸出総額は20億9,970万ユーロ（前年同月は24億4,160万ユーロ）と前年同月比14.0％減となった。2013年12月の貿易収支赤字は13億9,810万ユーロと前年同月比2.1％減となった。

なお、ギリシャ中央銀行は、2013年の経常収支が12億ユーロの黒字となり、1948年の統計作成開始以降初めて黒字を記録したと発表した。

出典：ギリシャ中央銀行、ギリシャ統計局

4．主な産業分野

（1）観光業
ギリシャ観光業協会（SETE）によれば、2014年1月の国内主要空港の観光客到着数（暫定値）は、21万2,358人となり、前年同月比27.3％増となった。個別には、アテネ空港が14万4,000人（同28.7％増）、テッサロニキ空港が6万2,104人（同18.1％増）となった。

（2）その他の産業
① 2013年11月の新車登録台数（乗用車）は5,903台（前年同月比32.7％増）、12月は4,440台（同15.6％増）となった。
② 2013年11月の建設許可発行数は1,575件と前年同月比36.2％増となった。

出典：ギリシャ観光業協会、ギリシャ中央銀行、ギリシャ統計局

5．経済指標

(1) 消費者物価指数
2014年1月の消費者物価指数は前年同月比1.5％の下落となった。