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      ギリシャ経済最新情報

2013年9月


1.概況

4月~6月の実質GDP成長率は、前年同期と比較して-3.8%となり、1月~3月の-5.6からマイナス幅が縮小した。財政も8月まで政府目標と比較して改善が見られており、政府は今年度のプライマリーバランス黒字化を見込んでいる。トロイカとの財政レビュー作業は事務レベルで継続されており、10月に予定される融資の前提条件である、公的企業の統廃合等について議論されている。

トロイカとの間で合意した財政再建計画は、ギリシャの徴税システムや社会保障システムの改革が順調に進むことを前提としたものであるが、これを前提としても計画段階から資金不足、いわゆる財政ギャップが生じることが想定されている。今後、実際の財政・経済状況を踏まえて具体的な対応策が協議されることになるが、ギリシャ政府は、国民に対してこれ以上給与や年金の削減を行わないことを明言しており、トロイカ、特にIMFの求める債務持続性をどのように確保するかが焦点となる。

国内では、極右政党「黄金の夜明け」支持者による殺人事件をきっかけに、同党党首、ミハロリアコス議員を含む国会議員5名や同党関係者が逮捕された。同党は昨年の総選挙の結果、18議席を獲得し、最近の世論調査でも新民主主義党(最大与党)、急進左派連合(SYRIZA、最大野党)に次ぐ第三位につけるなど国民の間に一定の影響力を確保しており、今後の政局へ与える影響が懸念されている。


2.財政

ギリシャ財務省が公表した2013年1月~8月の財政統計によれば、同期間の財政赤字は、25億200万ユーロとなり、政府目標の78億3,300万ユーロ以下に収まった。また、同期間のプライマリーバランスは28億6,100万ユーロの黒字となった(政府目標は24億9,600万ユーロの赤字)。個別には、歳入が348億9,300万ユーロ(政府目標は329億8,700万ユーロ)、歳出が373億9,500万ユーロ(政府目標は408億2,000万ユーロ)となった。

なお、上記統計には証券市場プログラム(SMP)による将来利益のギリシャへの還元分15億ユーロが含まれている。

出典:ギリシャ財務省


3.輸出入

2013年7月の輸入総額は39億1,780万ユーロ(前年同月は38億1,690万ユーロ)と前年同月比2.6%増となった。一方、輸出総額は23億7,630万ユーロ(前年同月は22億2,110万ユーロ)と前年同月比7.0%増となった。2013年7月の貿易収支赤字は15億4,150万ユーロと前年同月比3.4%減となった。

出典: ギリシャ統計局


4.主な産業分野

(1) 観光業
ギリシャ観光業協会(SETE)によれば、2013年8月の国内主要空港の観光客到着数(暫定値)は、243万733人となり、前年同月比10.49%増となった。個別には、アテネ空港が38万500人(同0.67%増)、テッサロニキ空港が19万3,492人(同1.61%増)と先月に続き本土への観光客到着数には大きな伸びは見られなかったものの、島嶼部では大幅な増加が見られ、イラクリオン空港(クレタ島)が53万2,746人(同14.96%増)、ロードス空港が38万8,820人(同12.94%増)、コルフ空港が21万3,145人(同11.99%増)、コス空港が20万3,308人(同9.58%増)、ハニア空港(クレタ島)が16万873人(同17.00%増)となった。

(2) その他の産業
2013年6月の建設許可発行数は1,347件と前年同月比31.3%減となった。

出典: ギリシャ観光業協会、ギリシャ統計局


5.経済指標

(1) 消費者物価指数
2013年8月の消費者物価指数は前年同月比1.3%の下落となった。


(2) 失業率
2013年6月の失業率は27.9%となり前月から0.3%増加した。


出典: ギリシャ統計局

 

※各種報道・公表資料を基に作成。

 
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