ギリシャ経済最新情報 |
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2013年1月 1.概況 税制改革等、トロイカから課せられていた条件を満たし、1月分92億ユーロの融資は予定通り決定された。また、12月の国債買戻しの成功後、国債利回りが10%を切る水準にまで落ち着いていることもあり、ギリシャ政府はサマラス首相のもとこれまで以上に経済成長、投資誘致を強調している。 債務危機発生以来、ギリシャの外交活動のほとんどがトロイカからの融資取り付けに関わる動きであったが、今月は前述の状況もあってサマラス首相が関係閣僚、企業関係者と共にカタールを訪問。同国と中小企業支援のためのファンド設立や投資について議論するなど、経済成長・投資誘致にむけた活動を積極化している。 一方、アテネでは交通機関職員、法曹関係者や医療関係者等のストライキ、デモなどが頻発しており緊縮策に対する抗議活動が引き続き発生している。IMFは2月後半にトロイカとしてギリシャを訪問し、緊縮策の実施状況について確認するとしており、結果が注目される。 2.財政 ギリシャ財務省が公表した2012年の財政統計によれば、同年の財政赤字は、156億8,800万ユーロとなり、政府目標の財政赤字額163億1,200万ユーロ以下に収まった。また、同期間のプライマリーバランスの赤字についても34億6,500万ユーロとなり、同目標である45億7,700万ユーロ以下に収まった。歳入は519億2,500万ユーロとなり、政府目標を4億6,800万ユーロ下回った。要因としては、EUによる公共投資向けの資金が目標を下回ったためとされる。一方、所得税、不動産税、道路税、連帯税による税収及び非課税歳入は目標額を上回った。 歳出は676億1,400万ユーロと政府目標の687億500万ユーロより10億9,100万ユーロ低く抑えられた。 出典: ギリシャ財務省 3.輸出入 2012年11月の輸入総額(石油製品を除く)は24億2,190万ユーロ(前年同月は26億5,220万ユーロ)と前年同月比8.7%減となった。一方、輸出総額(石油製品を除く)は15億3,290万ユーロ(前年同月は15億890万ユーロ)と前年同月比1.6%増となった。2012年11月の貿易収支赤字(石油製品を除く)は8億8,900万ユーロと前年同月と比べ22.2%減となった。 出典: ギリシャ統計局 4.主な産業分野 (1) 観光業 ギリシャ観光業協会(SETE)によれば、2012年の国内主要空港の観光客到着数(暫定値)は、1,131万1,447人となり、前年比3.34%減となった。同年12月単独では16万9,645人となり、前年同月比1.88%減となった。個別には、アテネ空港が10万1,000人(同1.05%増)、テッサロニキ空港が6万4,830人(同7.04%減)、イラクリオン空港(クレタ島)が1,765人(同16.73%減)となった。 (2) その他の産業 ① 本年10月の新車登録台数(乗用車)は5,508台(前年同月比1.6%減)、11月は4,447台(同47.8%減)となった。 ② 本年10月の建設許可発行数は1,506件と前年同月比42.7%減となった。 出典: ギリシャ統計局、 ギリシャ中央銀行 5.経済指標 (1) 消費者物価指数 2012年12月の消費者物価指数は前年同月比0.8%の上昇となった。
2012年10月の失業率は26.8%となり前月から0.6%上昇した。*1 ![]() 出典: ギリシャ統計局 ※参考資料:各種報道・公表資料を基に作成。
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