ギリシャ経済最新情報 |
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2012年12月 1.概況 3日に開始されたギリシャ国債買戻しは応募額が総額319億ユーロとなり、買入に要する費用が当初の想定をこえる112.9億ユーロとなったが、13日に開催されたユーログループ財務大臣会合ではこの結果を歓迎し、491億ユーロ(上記、買入費用を含む)の融資実施が承認された。この内343億ユーロが12月中に実施されており、残りは2013年1月に92億ユーロ、2月、3月にそれぞれ28億ユーロずつ実施される予定となっている。 ギリシャの格付けを選択的デフォルトとしていたスタンダード&プアーズ社が、買戻しの成功を受けて依然投機的な水準とはいえ同格付けをBマイナスまで大幅に引き上げたことなどから、ギリシャ国債の利回りは大幅に低下した。 しかし、2013年1月~3月の融資を確保するためには、現在国会に提出されている税制改革法案の可決、中期財政計画の改訂、政府機関の人員整理、医薬品価格の引き下げ等、トロイカとの合意を着実に実行していくことが求められている。トロイカが公表したレポートでも政府が進める改革に対する訴訟リスク(現在、不動産税の徴収に関して訴訟となっている)、既得権者による改革への抵抗、不安定な政治情勢を特に指摘し、ギリシャの改革実行には依然として「非常に高い」(very large)リスクがあるとされており、ギリシャがトロイカとの約束を着実に果たし、財政・経済を取り巻く状況を改善させていくことができるのか予断を許さない状況が続くとみられる。 2.財政 ギリシャ財務省が公表した2012年1月~11月の財政統計によれば、同期間の財政赤字は、129億1,900万ユーロとなり、政府目標の財政赤字額150億4,600万ユーロ以下に収まった。また、同期間のプライマリーバランスの赤字についても14億8,600万ユーロとなり、同目標である35億9,500万ユーロ以下に収まった。歳入は457億9,300万ユーロとなり、政府目標を2,800万ユーロ下回った。詳細としては、所得税、不動産税等の税収の他、税外収入が予測を上回った。一方、歳出は587億1,300万ユーロと政府目標の608億6,700万ユーロより21億5,400万ユーロ低く抑えられた。 出典: ギリシャ財務省 3.輸出入 2012年10月の輸入総額(石油製品を除く)は27億710万ユーロ(前年同月は24億8,330万ユーロ)と前年同月比9.0%増となった。一方、輸出総額(石油製品を除く)は15億720万ユーロ(前年同月は13億4,350万ユーロ)と前年同月比12.2%増となった。2012年10月の貿易収支赤字(石油製品を除く)は11億9,990万ユーロと前年同月と比べ5.3%増となった。 出典: ギリシャ統計局 4.主な産業分野 (1))観光業 ギリシャ観光業協会(SETE)によれば、本年1月から11月の国内主要空港の観光客到着数(暫定値)は、1,114万630人となり、前年同期比3.37%減となった。11月単独では18万229人となり、前年同月比4.18%減となった。個別には、アテネ空港が12万1,000人(前年同月比3.26%減)、テッサロニキ空港が5万3,640人(前年同月比7.72%減)となった。 (2)その他の産業 本年9月の建設許可発行数は1,449件と前年同月比60.4%減となった。 出典: ギリシャ統計局 5.経済指標 (1)消費者物価指数 2012年11月の消費者物価指数は前年同月比1.0%の上昇となった。
(2)失業率 2012年9月の失業率は26.0%となり前月から0.7%上昇した。*1 ![]()
出典: ギリシャ統計局 ※各種報道・公表資料を基に作成。
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