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      ギリシャ経済最新情報

2012年8月

1.概況
サマラス首相は、24日、25日にメルケル独首相及びオランド仏大統領と相次いで会談し、ギリシャとしてメモランダムに沿った行動を継続する意思を強調した。ギリシャ国内の報道では、今回のサマラス首相による一連の首脳外交について好意的に捉えており、両首脳、特にメルケル独首相からギリシャのユーロ残留に強い支持が表明されたことは,ギリシャのユーロ離脱論にブレーキをかけるものとなったとみられている。一方で両首脳は、ギリシャ政府がメモランダムに沿った措置を履行するよう改めて求めた。連立政権が念頭に置いている財政目標達成期限の延長については、トロイカ代表団による調査結果がまとまる9月中旬から10月以降に公式に議論されるものと見られている。

国内では政府が2013~14年度分、合計約115~117億ユーロ分の緊縮措置について決定を急いでいるが、連立与党間の調整が難航している。具体的にはPASOK及び民主左派が特に年金及び軍、司法関係職員に対する特別手当の削減について懸念を示している。一方、最大野党であるSYRIZAは、当該措置案が経済及び社会を崩壊させるものであり、サマラス首相はギリシャを破綻へと導く勢力の代表であるとして批判を強めている。

夏季休暇シーズンが終わりに近づき早くもストライキやデモの計画が報じられるようになってきており、政府の進める緊縮策への反発が顕在化することが懸念される。

2.財政
ギリシャ財務省が公表した2012年1月~7月の財政統計によれば、同期間の財政赤字は、132億1,500万ユーロとなり、政府目標の財政赤字額148億2,900万ユーロ以下に収まった。また、同期間のプライマリーバランスの赤字についても30億8,300万ユーロとなり、同目標である45億3,600万ユーロ以下に収まった。個別には、歳入が276億3,700万ユーロにとどまり、政府目標を28億ユーロ下回ったものの、歳出が408億5,200万ユーロと政府目標の452億6,700万ユーロより44億1,500万ユーロ低く抑えられた。

ギリシャ政府は、20日に期限を迎える欧州中央銀行(ECB)保有のギリシャ国債約32億ユーロ分の償還にあたり、 14日、13週物政府短期証券の入札を行い、総額40億6,250万ユーロを調達した。今次入札の利回りは4.43%(7月17日の前回入札時は4.28%),応募倍率は1.36倍(前回入札時は2.12倍)となった。

出典:ギリシャ財務省、報道

3. 輸出入

2012年6月の輸入総額(石油製品を除く)は24億6,360万ユーロ(前年同月は30億3,090万ユーロ)と前年同月比18.7%減となった。一方、輸出総額(石油製品を除く)は14億1,130万ユーロ(前年同月は13億7,300万ユーロ)と前年同月比2.8%増となった。2012年6月の貿易収支(石油製品を除く)は10億5,230万ユーロの赤字となった(前年同月比36.5%減)。

出典:ギリシャ統計局

 

4.主な産業分野
(1) 観光業
ギリシャ観光業協会(SETE)によれば、本年1月から7月の国内主要空港の観光客到着数(暫定値)は、633万6,370人となり、前年同期比3.77%減となった。7月単独では228万2,536人となり、前年同月比2.13%減となった。個別には、アテネ空港の観光客到着数が著しく減少し、37万6,500人(前年同月比12.42%減)となった。その他、ロードス空港は34万6,493人(同6.96%減)、コス空港は18万4,242人(同6.60%減)となった。一方、到着数が増加している空港としては、ケファロニア空港が4万729人(同21.89%増)、テッサロニキ空港が20万8,029人(同11.79%増)、コルフ空港が20万4,220人(同9.44%増)、ミコノス空港が4万3,322人(同7.88%増)、サントリーニ空港が5万4,313人(同7.36%)増となった。
同協会によれば、本年1月から6月の外国人観光客による観光収益は27億7,790万ユーロ、前年同期比10.03%減となった。

(2) その他の産業
本年5月の建設許可発行数は2,410件と前年同月比31.2%減となった。

出典:ギリシャ観光業協会、ギリシャ統計局

5.経済指標
(1) 消費者物価指数
2012年7月の消費者物価指数は前年同月比1.3%の上昇となった。*1 


(2) 失業率
2012年5月の失業率は23.1%となり前月から0.5%上昇した。


出典: ギリシャ統計局

※各種報道・公表資料を基に作成。
 

*1 2012年4月の失業率は、ギリシャ概況(2012年7月)公表後、ギリシャ統計局により22.5%から22.6%に修正されており、本号では当該修正後の数字を使用した。
 
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