キプロス概況 |
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2016年 10月-12月 1.キプロス問題 ・10月4日 両系代表交渉が再開。今後の手続き等につき協議(5日から集中的交渉実施)。 ・10月11日~13日 ヌーランド米国務長官補がキプロスを訪問。両系代表及びアイデ特使と個別に協議し、キプロス問題解決に向けた米国の支援の意思を表明。 ・11月7日~11日、20日~21日 スイス(モン・ペルラン)にて主に領域画定に関する両系代表交渉実施するも合意に至らなかった。 ・12月1日 キプロスにてアイデ特使が両系代表を夕食会に招待。2017年1月9日~11日まで両系代表交渉実施、12日に多国間会合を開催する旨発表。 ・12月5日 キプロスにて両系交渉官交渉再開。 ・12月13日 キプロスにて両系代表交渉再開。 2.内政 ・10月26日 閣議にて海運省、観光省設立に関する法案を承認。 ・12月18日 地方選挙実施。 3.外交 ・10月4日~5日 カスリーディス外相がアテネを訪問。コジアス外相と会談。 ・10月10日 アナスタシアディス大統領がアテネを訪問。1974年のトルコによるキプロス侵攻の際に誤って撃墜されたギリシャ人飛行士の慰霊式に出席。 ・10月11日 アナスタシアディス大統領がギリシャ・キプロス・エジプト三か国首脳会合に出席(於:カイロ)。 ・10月12日 キプロスにおいてキプロス、エジプト、仏、ギリシャ、英、米による共同軍事訓練(NEMESIS)実施。 ・10月18日~19日 アナスタシアディス大統領がアイルランドを訪問し、ケニー・アイルランド首相等と会談。二国間で英国のEU離脱の影響に関する検討を行う委員会設置に合意。 ・10月22日 カディス教育相がロシアを訪問し、両国の大学における単位の相互認定に関する協定に署名。 ・10月31日 カスリーディス外相が欧州評議会議長国としてロシアを訪問。ラヴロフ外相と会談。 ・11月9~10日 カスリーディス外相がコジアス・ギリシャ外相とともにレバノンを訪問し、アウン大統領、ゲブラン外相、ベリ国会議長と会談。 ・11月16~17日 アナスタシアディス・キプロス大統領がギリシャを訪問。チプラス首相及び各党党首と個別に会談しキプロス問題交渉に関する説明を行った。 ・11月17日 ヨルヤーディス財務相が駐キプロス・インド大使とキプロス・インド二重課税防止条約に署名。 ・11月30日 ジョンソン英国外相がキプロスを訪問。アナスタシアディス大統領、カスリーディス外相、アクンジュ・トルコ系代表と会談。 ・12月8日 エルサレムにてギリシャ・キプロス・イスラエル首脳会合開催。学術・テクノロジー分野における協力覚書署名。 ・12月9日 オランド仏大統領がキプロスを訪問。 ・12月14日 ブリュッセルにてアナスタシアディス大統領とチプラス・ギリシャ首相がキプロス問題につき会談。 ・12月30日 アナスタシアディス大統領がギリシャを訪問し、チプラス首相とキプロス問題につき協議(両国外相も同席)。 4.経済 (1) 経済一般 ・10月12日 EUの支援も受け、東地中海と欧州の電力を繋ぐ初めてのプロジェクトであるEuroAsia Interconnector electricity connection projectの技術調査結果が、伊のCESI社他から発表された。環境評価等が終了後、海底及び陸上のケーブルの設置場所が決まる予定。順調に進めば、2017年に建設が開始され、第1段階のキプロスとイスラエル間は2019年、第2段階のクレタ島とギリシャ本土間は2020年、第3段階のキプロスとクレタ島間は2022年に完成し、1520kmが結ばれる予定。 ・10月20日 パフォス商工会議所会頭は、キプロス中国企業協会ならびにキプロス商工会議所の支援を得てチャイナ・デスクを設置することを発表。チャイナ・デスクは2017年1月1日にオープンする予定でパフォス商工会議所の中にオフィスを構え,中国人投資家及び地域住民への支援サービスを提供する。 ・10月21日 格付け会社のフィッチは、キプロスの信用格付けをB+からBB-へ一段階引き上げ、見通しを「ポジティブ」とした。 ・10月24日 欧州統計局は、2016年第2四半期のキプロスの債務は第1四半期と比べ-0.3%減少し、対GDP比109%(約190億ユーロ)と発表。 ・11月9~25日 キプロスが仮に再統一された場合の経済・金融状況に関する調査のためIMFミッションがキプロスに滞在。 ・11月15日 キプロス銀行はアテネ証券市場での上場を取りやめ、ロンドン証券市場に上場すると発表。キプロス証券市場での上場は継続。 ・12月7日 キプロス国会は2017年予算を承認。歳入は前年比1.1%増の69.6億ユーロ、歳出は前年比2.3%増の70.6億ユーロ。GDP予測は前年比で2016年が2.7%増、2017年が2.8%増。 ・12月21日 ラコトゥリピス エネルギー・商業・工業・観光大臣は、7月に行われたEEZ内の3つのゾーンの海底ガス田の入札に関し、落札企業を発表。ゾーン6はENIとTotalのコンソーシアムゾー8 はENI社、ゾーン10はExxsonMobilとQatar Petroleumのコンソーシアムが、7年間の探掘ライセンスを獲得。 (2) 成長率 キプロス統計局の2016年12月9日付の発表によれば、2016年第3四半期のキプロス経済は、金融サービス活動、情報・通信の分野で低迷したものの、ホテル・レストラン、専門・科学・技術活動、小売・卸売業、製造、建設、輸送の分野で成長が見られ、GDP成長率は前年同期比+2.9%となった。 (3) 財政 キプロス統計局の2016年11月14日付の発表によれば、2016年第3四半期の歳入は18億90万ユーロとなった。また、歳出は16億1,440万ユーロとなり、財政収支は1億8,650万ユーロの黒字となった。 (4) 観光 キプロス統計局の2016年12月19日付の発表によれば、2016年11月の観光客数は12万4,192人(前年同月比14.9%増)となった。個別には、英国からの観光客が4万3,296人(同3.4%増)、ギリシャから1万4,479人(同51.9%増)、ドイツから1万2,908人(同51.9%増)、イスラエルから7,204人(同112.7%増)、ポーランドから2,648人(同13.0%増)となった一方、ロシアからの観光客は1万7,637人(同0.6%減)となった。2016年1月から11月の観光客数は合計309万8,604人(前年同期比20.1%増)となった。 5. 経済指標 (1) GDP成長率 キプロス統計局の2016年12月9日付の発表によれば、2016年第3四半期のGDP成長率は前年同期比+2.9%となった。
出典:キプロス統計局
(2) 消費者物価指数 キプロス統計局の2017年1月4日付の発表によれば,2016年9月~12月の消費者物価指数は前年同月比で、それぞれ0.50%、1.24%、1.37、0.25%の下落となった。
(3) 失業率 EU統計局(ユーロスタット)の2017年1月9日付の発表によれば,2016年8月 から11月の失業率は、それぞれ13.1%、13.5%、13.8%、14.2%となった。
※2016年6月と7月の失業率は、キプロス概況(2016年7月-9月)公表後、EU統計局により、それぞれ 12.8%と12.9%に修正されており、本号では当該修正後の数字を使用した。
※ この概況は、報道等を取りまとめて作成された。
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