キプロス概況 |
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2015年 10月-12月 1.内政 12月、国会で検討されている国営電話会社CYTAの民営化に関する法案に反対するデモが数回行われた。 2.外政 ・10月13日~18日、アナスタシアディス大統領が中国訪問。北京にて「アジア政党シルクロード特別会合」に出席すると共に上海を視察。 ・10月26日~28日、コジアス・ギリシャ外相がキプロス訪問。アナスタシアディス大統領、カスリーディス外相等と会談するとともに28日のギリシャ参戦記念日行事に出席。 ・10月29日、シーヤールトー・ハンガリー外相がキプロスを訪問し、アナスタシアディス大統領、カスリーディス外相、オミル国会議長等と会談。 ・11月5日~10日、キプロスFIR内にてキプロス・イスラエルの軍事共同演習実施。 ・11月11日、アナスタシアディス大統領がヨルダンを訪問し、アブドッラー国王及びヌスール首相と会談。 ・11月17日、シュタインマイヤー独外相がキプロスを訪問し、アナスタシアディス大統領、カスリーディス外相と会談。 ・11月19日、ハモンド英首相がキプロスを訪問し、アナスタシアディス大統領、カスリーディス外相、アクンジュ・トルコ系代表他と会談。 ・12月2日、ラヴロフ・ロシア外相がキプロスを訪問し、アナスタシアディス大統領、カスリーディス外相他と会談。 ・12月4日、ケリー米国務長官がキプロスを訪問し、アナスタシアディス大統領、カスリーディス外相、ブッテンハイムUNFICYP長官他と会談。 ・12月4日、軍用ヘリコプターでキプロスに立ち寄ったオランド仏大統領がラルナカ空港にてアナスタシアディス大統領と会談。 ・12月8日~9日、アナスタシアディス大統領がギリシャを訪問。ギリシャ・キプロス・エジプト3か国首脳会合に出席。 ・12月10日~11日、アナスタシアディス大統領がウクライナを訪問。ポロシェンコ大統領と会談。 ・12月20日~22日、王毅中国外相がキプロスを訪問。アナスタシアディス大統領、カスリーディス外相、オミル国会議長他と会談。 ・12月21日、キプロスと仏による捜査・救難共同訓練実施。 ・12月22日、アッセルボーン・ルクセンブルク外相がキプロスを訪問。 3.キプロス問題 ・10月12日、30日 ギリシャ、トルコ両系代表交渉。 ・11月、集中的な交渉が実施され、両系代表は6回、交渉官は基本的に毎日交渉を実施。 ・12月、代表交渉は3回実施された。交渉内容の詳細は公表されていないが、アイデ国連事務総長代表は今後保障国を交えた五者会談を開催する可能性を示唆。 なお、交渉における主な議題は財産権問題であり、両系の立場の違いは依然大きいが、幾つかの点で合意も成立している。 ・12月25日、アナスタシアディス大統領とアクンジュ・トルコ系代表が共同でクリスマスのメッセージを発表。「ア」大統領(ギリシャ系)はトルコ語で、「ア」代表(トルコ系)はギリシャ語でメッセージを述べたが、発表前に両者が仲むつまじく談笑する様子もTVで放映され、話題となった。 4.経済 (1) 支援プログラムに基づく経済・財政再建 ・10月6日、欧州安定メカニズム(ESM)理事会は5億ユーロの融資を承認し、8日に融資が行われた。 ・11月3~13日、欧州委員会(EC)、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)の代表が、支援プログラムに伴う改革の進捗状況のレビュー(第8回目)のためキプロスを訪問した。レビューの結果は2016年1月にEC及びIMFで承認プロセスにかかる予定。 (2) 金融関係 ・10月7日、ECBは量的緩和(QE)の一環としてキプロス政府国債の流通市場での買入れ再開を発表した。ECBによる最初の買入れ(ESMによる7月2日の承認により、7月3日から買入れ)に続くもので、10月末迄の買入れ高は約1億8,800万ユーロ。 ・10月27日、キプロスは同国の10年物ユーロ国債の発行(利子4.25%)により、10億ユーロを調達した。 (3) 格付け 11月13日、格付け会社のムーディーズは、キプロス政府の国際の格付けをB3から2段階引き上げてB1とした。見通しは安定的。 (4) 成長率 キプロス統計局の2015年11月13日付の発表によれば、2015年第3四半期のキプロス経済は、娯楽・文化・スポーツ活動、個人宅における活動、その他コミュニティ・社会・個人サービス活動における分野で低迷したものの、製造、小売・卸売、ホテル・レストラン、輸送、専門・科学・技術活動、管理・サポートサービス、金融サービスの分野で成長が見られ、GDP成長率は前年同期比+2.3%となった。 (5) 財政 キプロス統計局の2015年11月13日付の発表によれば、2015年第3四半期の歳入は17億8,310万ユーロ(前年同期比4.5%減)となった。また、歳出は16億5,110万ユーロ(同0.1%増)となり、財政収支は1億3,200万ユーロの黒字となった。(前年同期2億1,760万ユーロの黒字) (6) 観光 キプロス統計局の2015年12月18日付の発表によれば、2015年11月の観光客数は10万8,093人(前年同月比32.7%増)となった。個別には、英国からの観光客が4万1,856人(同45.0%増)、ロシアから1万7,740人(同103.3%増)、ギリシャから9,534人(同26.5%増)となった一方、ドイツからの観光客は8,499人(同8.6%減)となった。2015年1月から11月の観光客数は合計258万1,057人(前年同期比8.2%増)となった。 5. 経済指標 (1) GDP成長率 キプロス統計局の2015年11月13日付の発表によれば,2015年第3四半期のGDP成長率は前年同期比+2.3%となった。
出典:キプロス統計局
(2) 消費者物価指数 キプロス統計局の2016年1月7日付の発表によれば,2015年10月~12月の消費者物価指数は前年同月比で、それぞれ2.53%、2.12%、1.23%の下落となった。
※2015年3月の消費者物価指数は、キプロス概況(2015年1月-3月)公表後、キプロス統計局により1.9%から1.88%に修正されており、本号では当該修正後の数字を使用した。 (3) 失業率 EU統計局(ユーロスタット)の2016年1月8日付の発表によれば,2015年 9月~11月の失業率は、それぞれ15.2%、15.4%、15.8%となった。
※ 2015年8月の失業率は、キプロス概況(2015年7月‐9月)公表後、EU統計局により15.3%から15.2%に修正されており、本号では当該修正後の数字を使用した。
※ この概況は、報道等を取りまとめて作成された。
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