キプロス概況 |
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2017年 1月-3月 1.キプロス問題 ・1月9日~11日 ジュネーヴにおいて両系代表交渉実施。両系がそれぞれ領域確定案を提出。 ・1月12日 ジュネーヴにおいて多国間会合開催。保障国(ギリシャ、トルコ、英国)及びオブザーバとしてEUが参加し、保障国問題、安全保障問題につき協議するも合意に至らず。 ・1月18日~19日 スイス(モン・ペルラン)において両系及び保障国による事務レベル協議実施。 ・1月26日 アナスタシアディス大統領とアクンジュ代表が事務レベル交渉の結果につき検討。 ・同日 国連本部における安保理会合でUNFICYPのマンデートを7月末まで延長する決議案採択。 ・2月1日 両系代表交渉実施。3月上旬に多国間会合開催の可能性がある旨発表される。 ・2月14日 (2月10日に)キプロス国会が中等教育実施規則に関する修正法案を採択し、国民投票(注:1950年に実施された、キプロスのギリシャへの統合に関する意思を問うもの)記念日の祝賀行事が教育カリキュラムに追加されることにトルコ系が反対し、予定されていた両系交渉官交渉が中止となる。 ・2月16日 両系代表交渉において上記法律採択につき議論されたが、アクンジュ・トルコ系代表が交渉の場から離れた。 ・2月23日 予定されていた両系代表交渉はアクンジュ・トルコ系代表の意向により中止。 ・3月22日 アナスタシアディス大統領がNYにてグテーレス国連事務総長と会談。 2.内政 ・2月10日 ELAMが提案した中等教育実施規則に関する修正法案を採択。 3.外交 ・1月26日 シルリス国会議長がイスラエルで開催されたギリシャ・キプロス・イスラエル三か国会合に出席。 ・3月2日 ムスカット・マルタ首相がキプロスを訪問し、アナスタシアディス大統領と会談。 ・3月15日 カスリディス外相が訪英。ダンカン外務副大臣と会談。 ・3月20日~23日 アナスタシアディス大統領が対キプロス投資促進イベント出席のため訪米。 ・3月20日~23日 カスリディス外相が米国にてシャノン米国務長官補と会談するとともにIS対策国際会合に出席。 ・3月23日 東京で日本・キプロス間の高等教育及び研究分野における協力に関する覚書に署名。 ・3月24日~25日 アナスタシアディス大統領が伊訪問。ローマ条約署名60周年記念式典に参加。 4.経済 (1) 経済一般 ・1月17日 キプロス統計局の発表によれば、2016年のキプロスへの観光客数は3,185,531人(前年比19.8%増)で過去最高。観光客が多い国は、英国、ロシア、ギリシャ、イスラエル、ドイツ。 ・1月28日 民営化によるリマソール港の運営開始。コンテナ・ターミナルはEUROGATE Container Terminal Limassol Ltd,海事サービスはP&O Maritime Cyprus Ltd,多目的ターミナルはDP World Limitedを中心に運営。 ・2月10日 キプロス統計局の発表によれば、2016年のキプロス政府の財政黒字は約910万ユーロ(2015年は約1億9,640万ユーロの財政赤字)、プライマリーバランスは約4億7,280万ユーロの黒字(2015年は約2億9,900万ユーロの黒字)となった。 ・2月22日 北京において中国・キプロス間の乳製品輸出に関する協力協定が署名され、即日発効した。 ・3月14日 キプロス統計局の発表によれば、2016年のキプロスの実質GDP成長率(暫定値)は前年比で2.8%増加した(2015年は前年比1.7%増)。 ・3月17日 格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズは、キプロスの格付けをBBからBB+に引き上げ、見通しを安定的とした。 ・3月20日 キプロス中銀の発表によれば、2016年のキプロスの経常収支は約9億4,180万ユーロの赤字となり、2015年の約5億1,400万ユーロの赤字と比較すると約82%の大幅増となった。 ・3月27~30日 キプロスが昨年3月に支援プログラムから卒業して以降初めて、IMFがモニタリングのため同国を訪問。IMFは、不良債権処理、公的債務削減、構造改革再活性化が必要としながらも、キプロスの債務返済能力は十分であり、2017年のGDP成長率は2.5%前後と予測した。 (2) 成長率 キプロス統計局の2017年3月10日付の発表によれば、2016年第4四半期のキプロス経済は、金融サービス活動の分野で低迷したものの、ホテル・レストラン、専門・科学・技術活動、小売・卸売業、製造、建設の分野で成長が見られ、GDP成長率は前年同期比+2.9%となった。 (3) 財政 キプロス統計局の2016年11月14日付の発表によれば、2016年第3四半期の歳入は18億90万ユーロとなった。また、歳出は16億1,440万ユーロとなり、財政収支は1億8,650万ユーロの黒字となった。 (4) 観光 キプロス統計局の2017年3月17日付の発表によれば、2017年2月の観光客数は8万2,209人(前年同月比24.6%増)となった。個別には、英国からの観光客が2万7,528人(同24.1%増)、ロシアから1万4,441人(同96.3%増)、ギリシャから1万828人(同23.7%増)、イスラエルから5,595人(同38.1%増)、フランスから1,893人(同43.7%増)となった一方、ドイツからの観光客は3,115人(同5.1%減)となった。2017年1月から2月の観光客数は合計14万4,820人(前年同期比26.4%増)となった。 5. 経済指標 (1) GDP成長率 キプロス統計局の2017年3月10日付の発表によれば、2016年第4四半期のGDP成長率は前年同期比+2.9%となった。
出典:キプロス統計局
(2) 消費者物価指数 キプロス統計局の2017年3月2日付の発表によれば,2017年1月から2月の消費者物価指数は前年同月比で、それぞれ0.52%、1.68%上昇した。
(3) 失業率 EU統計局(ユーロスタット)の2017年4月3日付の発表によれば,2016年12月から 2017年2月の失業率は、それぞれ13.3%、13.1%、12.9%となった。
※2016年9月~11月の失業率は、キプロス概況(2016年10月-12月)公表後、EU統計局により、それぞれ 13.0%、12.9%、13.5%に修正されており、本号では当該修正後の数字を使用した。 6. その他 デンマークのオーフスとともに2017年の欧州文化首都に指定されたパフォスは、年間を通じて様々な 行事を開催予定。
※ この概況は、報道等を取りまとめて作成された。
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