Home |  Skip navigations |  Ελληνικά 
 

2008年度治安情報 

 

頻発する集会、デモなどに対する注意

2008年12月19日

1.報道でも伝えられておりますとおり、現在アテネ首都圏においては、教育関係者、学生・生徒、労働組合、公務員などが主催する様々な集会やデモが行われております。

大規模な集会の場所はオモニア地区、アテネ大学本部、シンタグマ広場などアテネ中心部で行われており、また殆どのデモ隊は国会へ向けて抗議行進を行っております。

18日は、ギリシャ共産党及び教育関係者による大規模な集会とデモが行われましたが、デモには一部暴力行為を目的とした過激なグループが紛れ込んでおり、シンタグマ広場、国会付近、その後アテネ大学近くのパネピスティミウ通りで機動隊との激しい衝突がありました。

また、16日夜には、ペリステーリ市内の公園で集会していた高校生が何者かに銃で撃たれ、腕に怪我を負うという事件も発生しました。

従来であれば平和裏に終わるような集会・デモであっても前述のとおり、現状においては過激なグループによる暴動に発展しかねません。季節柄外出される機会が多くなると思いますが、外出の際にはご注意してください。また出来る限りアテネ中心部への外出はお控え下さい。

現在判明しているアテネ首都圏での大規模な集会とデモは以下の通りです。

19日
14時 国会前:ギリシャ大学連盟による集会
15時 国会前:全ギリシャ労働組合及び公務員組合による集会
15時 アテネ大学本部前:警察官に銃撃され死亡した少年に関連するコンサート
ペリステーリ市内:「学校共同闘争の会」主催の抗議集会  
20日
15時 アテネ大学本部前:人種差別に反対する集会

2.皆様には以下の点にご注意下さい。

•  暴動が発生している場所、大勢で騒いでいる場所には絶対に近づかない。
•  デモや集会に興味本位で近づかない。
•  ギリシャ治安当局等政府関係機関、各国大使館や銀行などへの訪問をできる限り控える。
•  車両を安易に路上駐車しない。
•  できる限り情報収集に努め、デマや噂に惑わされることのないよう注意する。

 

アテネ市内及び近郊における学生達の集会、デモの予定
2008年12月12日

1.警察官の銃撃により少年が死亡した事件に端を発した暴動は、依然としてアテネ中心部及びテッサロニキなど主要都市で引き続き発生しております。
一方、11日には、アテネ市内・郊外の各地において、中・高校生による集会、デモが行われるとともに、ハランドリ警察署に対しては投石が行われるといった騒ぎが発生いたしました。
この騒ぎは、同日昼過ぎには収まりましたが、今後も学生達による集会、デモは以下のとおり予定されておりますので十分にご注意下さい。


•  11日18時:学生達がアテネ大学本部に集結し、シンタグマ方面へデモ行進

•  12日12時:学生及び教師、教授がアテネ大学本部において集会

•  15日12時:中学・高校生がアレクサンドラス通りのアッティカ警察本部に集結

•  18日  :概要は不明ながら、アテネ中心部で大規模な集会が開催される

 

2. また報道によれば、アテネ市内の公立の中・高校及びアテネ工科大学、アテネ大学などにおいて、学生達による学校占拠が行われると伝えております。

3.つきましては、以下の点にご注意下さい。

•  暴動が発生している場所、大勢で騒いでいる場所には絶対に近づかない。

•  通常のデモであっても、過激なグループが紛れ込むことが大いに考えられますので、集会やデモ隊には興味本位で近づかない。

•  警察署などギリシャ治安当局や政府関係機関、各国大使館や銀行などへの訪問をできる限り控える。

•  車両を安易に路上駐車しない。

•  できる限り情報収集に努め、デマや噂に惑わされることのないよう注意する。

 


アテネ市内及び近郊における学生達の集会、デモ、投石
2008年12月11日

1.既にお知らせしておりますとおり、警察官の銃撃により少年が死亡した事件に関連し、アテネ中心部及びギリシャ主要都市では暴動が発生しております。
また、本11日には、アテネ市内・郊外の各地において、中学、高校生による集会、デモ行為及び投石等が行われております。
現時点で報じられている各地の状況は以下のとおりです。



国防省付近:学生達が集結し、メソギオン通りは上下ともに封鎖。

・コリダロス刑務所付近:少年達が集結し刑務所に向けて投石を行っている。

・ハランドリ警察署付近:少年達が集結し、警察署に向けて投石を行っている。

・ケネディー広場 (ハランドリ) :少年達は広場に集結、交通封鎖。

・アギオスディミトリオス市役所:少年達により庁舎が占拠されている。

・ガラーチ市:少年達が集結し騒いでいる

・アリモス市(日本人会事務局付近):少年達のデモ

2.つきましては、不急の外出などはお控え頂き、以下の点にご注意下さい。
(1) 投石などが発生している場所、大勢で騒いでいる場所には絶対に近づかない。
(2) デモや集会に興味本位で近づかない。
(3) ギリシャ治安当局等政府関係機関、各国大使館や銀行などへの訪問をできる限り控える。
(4) 車両を安易に路上駐車しない。
(5) できる限り情報収集に努め、デマや噂に惑わされることのないよう注意する。

 

ギリシャ:ストライキによる注意喚起
2008年12月9日

1. 10日は、ギリシャ労働組合による大規模なストライキと集会、デモが行われる予定です。 ストライキを行う主な団体は以下のとおりです。

 

<24時間スト>
ギリシャ労働組合加盟の各会社、公的機関、病院、銀行、空港管制塔職員など。
オリンピック航空、国鉄、郊外電車

<時限スト(始発から8時及び22時から終電)>

メトロ、トロリー、バス、地下鉄


2. 現在、アテネ中心部では暴動が起こっておりますので、一般的なデモであっても、いつ暴徒化するか判りません。つきましては、集会やデモ隊には近づかないようにお願い致します。

また、交通機関のスト状況につきましては、急遽変更になる可能性もありますので、お出かけの際には、各交通機関にお問い合わせの上ご確認下さい。

 

アテネ中心部及びギリシャ国内における暴動
2008年12月9日

1. アテネ中心部で発生している暴動は、アテネ工科大学付近から徐々に範囲を拡大しつつあり、スタディウ通り、パネピスティミウ通り、アカデミアス通りにおいても銀行や店舗、車両の破壊、放火などが行われております。
また、この暴動は、アテネ市内のみならず、テッサロニキ、トリカラ、パトラ、イオアニア、クレタ島イラクリオ、レシムノなど多くの都市でも引き続き発生しております。


2. 本日午後には、警察官による銃撃により死亡した少年の葬儀がパリオファリロン地区でおこなわれることもあり、この葬儀にあわせて、暴動もまた活発化するおそれが大いにあります。


3.  現在、アテネ中心部では暴動が起こっておりますので、一般的なデモであっても、いつ暴徒化するか判りません。つきましては、集会やデモ隊には近づかないようにお願い致します。また、交通機関のスト状況につきましては、急遽変更になる可能性もありますので、お出かけの際には、各交通機関にお問い合わせの上ご確認下さい。

 

アテネ中心部及びギリシャ国内における暴動の発生
2008年12月8日

1.  6日夜、アテネ中心部エクサルヒア地区においてパトロールカーに対する若者約30名の襲撃があり、このなかで15歳の少年が警察官の銃撃で死亡する事件が発生しました。

この事件に端を発し、同日夜から翌7日にかけて、エクサルヒア地区やアテネ工科大学付近に若者が集結し、銀行や店舗、車両などを破壊、放火するなど大規模な暴動に発展しました。

この暴動は、アテネ市内のみならず、テッサロニキ、パトラ、イオアニア、クレタ島イラクリオ、レシムノなどでも発生しております。

2. 警察官による銃撃事件について捜査が進んでおり、今後、本件に関し計画されているデモや集会が再び暴動に発展する可能性は大いにあります。

つきましては、皆様には以下の点にご注意下さい。

1. 暴動が発生している場所、大勢で騒いでいる場所には絶対に近づかない。
2. デモや集会に興味本位で近づかない。
3. ギリシャ治安当局等政府関係機関、各国大使館や銀行などへの訪問をできる限り控える。
4.車両を安易に路上駐車しない。
5.できる限り情報収集に努め、デマや噂に惑わされることのないよう注意する。

 

ギリシャ国内における爆発事件多発注意
2008年11月11日

アテネ、テッサロニキなど大都市を中心にギリシャ国内では、アナキストグループ等による政府関係施設や銀行を狙った爆発事件が多発しておりますのでご注意ください。

10月以降ギリシャ国内で発生した爆発事件は、報道されているだけでも20件を越えており、攻撃の対象は政府関連施設、警察施設、政党事務所、政府要人宅、銀行など広範囲に及んでおります。
爆発物は小型ガス缶を利用し、深夜から早朝にかけて爆発するケースが多く、建物や車両などを中心に物的損害が発生しています。
31日には、アテネ近郊の銀行等8箇所で1時間以内に連続した爆発事件が発生し、「正統の逃亡者」と名乗る組織より犯行声明が発せられました。同犯行声明によれば、アテネ市内刑務所で待遇改善のためハンガーストライキ中の収監者への同調も示しており、今後も組織的な爆発事件が企てられることが懸念されます。

在留邦人及び邦人旅行者の皆様には、昼夜を問わず、政府・警察関連施設周辺、銀行周辺などでは特にご注意ください。

 

11月17日のポリテク二オン・デーにおける注意
2008年11月11日

1. ギリシャでは、11月17日の学生蜂起記念日(ポリテクニオン・デー)前後には、例年、アテネ市街中心部において大規模な集会やデモが催されます。
過去の例に照らせば、ポリテクニオン・デーの当日は、市街中心部を中心に道路封鎖等が実施されるほか、デモには過激派グループの参加も見込まれるため、こうした過激派と警備に当たる治安当局との間で、激しい衝突など不測の事態の発生が懸念されます。


2. 例年、デモの時間や行進ルートに大きな変更点はなく、そのルートは、アテネ工科大学(国立考古学博物館付近)を起点として、パティシオン通りからスタディウ通りを抜け、シンタグマ広場を越え、バシリシス・ソフィアス通りを抜けて在当地米国大使館前(コンサート・ホール付近)を終点とするもので、17日当日は、それら道路や地域(特にルートの終点付近)を中心に、午前中から広く交通規制が敷かれることが予想されます。

3. 当館としても引き続き関連報道や当局の発表等に注意して参りますが、在留邦人・邦人旅行者の皆様、におかれましても、上記内容に鑑み、当面次の事項に注意するよう心がけてください。

(1) 17日を中心に、不測の事態(テロ事件等)発生のおそれも排除し得ないことから、アテネ市街中心部(アテネ工科大学周辺)やデモ行進の予定ルート周辺地域、ギリシャ政府関係機関や、各国大使館など外国権益への訪問を控える。

(2) 不特定多数の人が多く集まる公共の場所では周囲の状況に十分注意を払う。

(3) 種々のデマや噂に惑わされることのないよう注意する。

 

感染症広域情報の発出     -夏休みに海外へ渡航される皆様へ-
2010年7月28日

7月から9月までの夏休みの期間には、大変多くの方が、海外へ渡航されることと思いますが、安全かつ快適に旅行し、無事に帰国するために、現在、海外で注意すべき感染症について、以下のとおりお知らせいたします。

感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが重要です。基本的な感染症対策として、飲料水、虫刺され(蚊やダニなど)、動物との接触には注意が必要になります。  
海外に渡航を予定されている方は、出発前に旅行プランに合わせ、渡航先での感染症の発生状況に関する最新の情報を入手し、適切な感染予防に心がけてください。  
また、日本の空港や港の検疫所では健康相談を行っています。帰国時に発熱がある等、具合が悪い場合には積極的に検疫所係官にご相談ください。  
感染症には潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が長いものもあり(数日から1週間以上)、帰国後しばらく経過してから具合が悪くなることがあります。その際は早急に医療機関で受診し、渡航先、滞在期間、動物との接触の有無などについて必ず申し出てください。

1. 動物由来感染症  犬、サル、げっ歯類、鳥類をはじめとする動物との接触によって人が感染する病気(動物由来感染症)です。

(1) H5N1型鳥インフルエンザ
H5N1 型鳥インフルエンザは、東南アジアから欧州、アフリカへと拡大し、トリからヒトヘの感染事例も増加しています。世界保健機関(WHO)によると、2003年11月以降、世界15ヵ国で385人が感染し、うち243人が死亡したことが確認されています(2008年6月19日現在)。

鳥インフルエンザは、感染した鳥の解体調理、飼育小屋などの閉鎖的な空間における感染した鳥との接触など、鳥の臓器、体液、糞などと濃厚に接触することによってまれにヒトに感染することがあります。

○発生地域(ヒトヘの感染):東南アジアを中心に欧州、中東、アフリカの一部地域など(トリートリ感染発生地域及びトリーヒト感染発生地域については、以下の厚生労働省検疫所HPを参照下さい)

○感染要因:感染した鳥や臓器、体液、糞などとの濃厚な接触

○主な症状:1~10日(多くは2~5日)の潜伏期間ののち、発熱、呼吸器症状、下痢、多臓器不全等

○感染予防: 鳥との接触を避け、むやみに触らない。 生きた鳥が売られている市場や養鶏場にむやみに近寄らない。マスクの着用、うがい手洗いの励行。


○参考情報:
厚生労働省「鳥インフルエンザに関する情報」: http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
厚生労働省検疫所「高病原性鳥インフルエンザ」: http://www.forth.go.jp/tourist/kansen/35_hpai.html
国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:鳥インフルエンザ」: http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html

 

(2) 狂犬病  
狂犬病は、感染動物(主として犬)に咬まれることよってそれらの唾液からウイルスに感染し、長い潜伏期の後に発症します。発病すると、有効な治療法はなくほぼ100%死亡します。世界における死者数は毎年5万5千人といわれています。  

我が国では、海外で犬に咬まれ帰国後に発症し死亡した事例が平成18年に2例報告されています。
○発生地域:世界のほとんどの地域。特にアジア、アフリカ(発生がない地域は、英国、北欧、豪州、台湾、ハワイ、グアムなど一部)。

○感染要因:動物(特に犬が多いですが、ネコ、アライグマ、キツネ、スカンク、コウモリ等からの感染も見られます。)からの咬傷など

○主な症状: 1~3ヵ月の潜伏期間の後、発熱、咬まれた場所の知覚異常、恐水・恐風症状、神経症状。

○感染予防:動物(特に野犬)との接触を避ける。もしも犬などから咬傷を受けた場合は、速やかに医療機関で受診し、消毒、暴露後予防接種などを受ける。 感染後、直ちにワクチン接種等による治療を開始することにより狂犬病の発症を防ぐことができます。万一、犬などの動物に咬まれた場合は、すぐに傷口を石けんと水でよく洗い、できるだけ早く現地の医療機関で受診し、傷口の消毒や必要に応じて狂犬病ワクチンの接種を受けましょう。帰国時には検疫所に申し出て指示を受けてください。

○参考情報:
厚生労働省「狂犬病について」:
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/index.html

 

(3) エボラ出血熱
我が国では感染症法で一類感染症、検疫法で検疫感染症として規定されています。
○発生地域:アフリカ(中央部~西部)

○感染要因:感染したサルの血液、分泌物、排泄物、唾液などとの接触でも感染する可能性はありますが、ウイルスを保有する未知の自然宿主が媒介すると考えられています。

○主な症状:2~21日の潜伏期ののち、発熱、頭痛、下痢、筋肉痛、吐血、下血など。インフルエンザ、チフス、赤痢等と似た症状を示します。

○感染予防:流行地への旅行を避ける。野生動物との接触に注意する。

 

(4) マールブルグ病(マールブルグ熱・マールブルグ出血熱)
我が国では感染症法で一類感染症、検疫法で検疫感染症として規定されています。
○発生地域:アフリカ(中央部~南部)

○感染経路:サルの血液、分泌物、排泄物、唾液などとの接触により感染する例が多いですが、ウイルスを保有する未知の自然宿主が媒介すると考えられています。最近では、コウモリから感染した可能性のある事例も報告されています。ヒトからヒトへの感染は感染防御具(手袋・マスク)の不備によるものが多いです。

○主な症状:3-~10日の潜伏期ののち、初期には発熱、頭痛、悪寒、下痢、筋肉痛など。その後体表に斑状発疹、嘔吐、腹痛、下痢、出血傾向。

○感染予防:流行地への旅行を避ける。野生動物との接触に注意する。

○参考情報:
厚生労働省「マールブルグ病に関する海外渡航者への注意喚起について」: http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou25/index.html

2. 蚊など節足動物を介して感染する感染症  
渡航先(国・地域)や渡航先での活動によって、感染する可能性のある感染症は大きく異なりますが、世界的に蚊が媒介する感染症が多く報告されています。特に熱帯・亜熱帯地域ではマラリア、デング熱、チクングニヤ熱などに注意が必要となり、北米ではこれから秋にかけてウエストナイル熱の流行が予想されます。

(1)マラリア  
毎年世界中で数億人の患者、150万~270万人の死者がいると報告されています。我が国では、海外で感染して帰国される方(輸入症例)が毎年数十名報告されています。

○発生地域:アジア、中南米、アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に広く分布

○感染経路:マラリア原虫を保有した蚊に吸血された際に感染します。媒介蚊は森林地帯を中心に夜間に出没する傾向。

○主な症状:病原原虫の種類により10日~30日の潜伏期ののち、悪寒、発熱、顔面紅潮、呼吸切迫、結膜充血、嘔吐、頭痛、筋肉痛など。迅速かつ適切に対処しなければ重症化し死亡する危険があります。

○感染予防:被服や防虫スプレー等により、特に夜間の外出時に蚊に刺されないよう注意してください。

○参考情報:
厚生労働省検疫所「マラリア」:http://www.forth.go.jp/tourist/kansen/07_mala.html
国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:マラリア」:http://idsc.nih.go.jp/disease/malaria/index.html

(2)デング熱、デング出血熱 
毎年世界中で約5,000 万~1億人の患者が報告され、そのうち約25万人が重症化しやすいデング出血熱を発症していると推定されています。
 
我が国では、海外で感染して帰国される方が毎年数十名報告されています。ここ数年増加傾向となっていますので注意が必要です。

○発生地域:アジア、中南米、アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に広く分布。

○感染経路:ウイルスを保有した蚊に吸血された際に感染します。媒介蚊は日中、都市部にも出没します。

○主な症状:突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹。デング熱患者の一部は重症化して出血傾向がみられるデング出血熱となることがあります。

○感染予防:被服や防虫スプレー等によって、日中蚊に刺されないように注意してください。

○参考情報: 厚生労働省検疫所「デング熱」:http://www.forth.go.jp/tourist/kansen/09_dengu.html
国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:デング熱」:http://idsc.nih.go.jp/disease/dengue/index.html

(3)ウエストナイル熱・脳炎  
鳥と蚊で感染が維持されている感染症です。北米地域で毎年数千人の感染者が報告されています。感染者の一部は重症化し脳炎を起し、まれに死亡することもあります。 我が国では、米国滞在中に感染し帰国後にウエストナイル熱と診断された事例が平成 17年に1例報告されています。

○発生地域:アフリカ、欧州南部、中東、アジア、近年では北米地域、中南米にも拡大しています。

○感染経路:ウイルスを保有した蚊に吸血された際に感染します。媒介する蚊は多種類に及びます。

○主な症状:2~14日(通常1日~6日)の潜伏期のち、発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、背部痛、皮疹など。

○感染予防:被服や防虫スプレー等によって、日中蚊に刺されないように注意してください。

○参考情報:
厚生労働省「ウエストナイル熱について」:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou08/index.html
厚生労働省検疫所「ウエストナイル熱」:http://www.forth.go.jp/tourist/kansen/10_west.html
国立感染症研究所「ウエストナイルウイルス」:http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/WNVhomepage/WN.html

 

(4)チクングニヤ熱
東南アジア、特にインド洋沿岸の国々で流行しており、 2006年にはインドで約140 万人の感染者が報告されています。  
我が国では、海外で感染して帰国後にチクングニヤ熱と診断された事例が平成19 年に2例報告されています。

○発生地域:アフリカ、インド、スリランカ、東南アジア、2007年にはイタリアで流行。

○感染経路:ウイルスを保有した蚊に吸血された際に感染します。

○主な症状:2~3日の潜伏期ののち、突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹。

○感染予防:被服や防虫スプレー等によって、日中蚊に刺されないように注意してください。

3. 食べ物、水を介した感染症  
渡航先や渡航先での行動内容によって、かかる可能性のある感染症はさまざまですが、最も多いのは食べ物や水を介した消化器系の感染症です。
A型肝炎、コレラ、赤痢などは熱帯・亜熱帯地域で感染することが多い感染症です。生水、氷、サラダ、生鮮魚介類等、十分に熱処理がされていない物の飲食に注意してください。

4.その他注意すべき感染症  
上記のほかにも、動物、水、食べ物等を通じて感染する病気が多く存在します。  
詳細は厚生労働省ホームページを参照ください。 (http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/natuyasumi/dl/2008e.pdf)

5.海外の感染症に関する情報の入手  
海外の感染症に関する情報は、以下のサイトより入手することが可能ですので、渡航前に確認することをお勧めいたします。  
厚生労働省検疫所(海外渡航者のための感染症情報)ホームページ http://www.mofa.forth.go.jp  
国立感染症研究所感染症情報センター(感染症別の詳細情報)http://www.nih.go.jp/disease.html
外務省ホームページ(世界の医療事情)http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html

 

(問い合わせ先) 
○外務省領事局政策課(医療情報) 電話:(代表)03-3580-3311 (内線) 2850  
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)電話:(代表) 03-3580-3311 (内線) 2902  
○外務省海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/

 

欧州地域:夏季海外旅行シーズン中の注意喚起
2008年7月

例年、夏季の海外旅行シーズン中においては、欧州地域への日本人旅行者の増加に伴い、スリ、置き引き、偽警察官、寸借詐欺、ぼったくりバーなどの被害が増加する傾向にあります。  
 つきましては、夏季の海外旅行シーズンには、以下のような代表的な犯罪の手口・被害事例があることを念頭に置いて、トラブル回避のための安全対策に十分留意してください。  
 なお、海外における事件・事故及びその傾向と対策については、海外安全ホームページで、旅行先の「安全対策基礎データ」等渡航情報を確認してください。  
 また、その他海外での事件・事故例については、海外安全ホームページの「海外安全劇場」及び「海外邦人事件簿」を御参照ください。

1.犯罪事例
(1)スリ、置き引き、ひったくり  観光地、駅、空港、電車内、ホテル、レストラン、デパートにおいて、多くの日本人旅行者が油断した隙にスリ、置き引き、ひったくりの被害に遭っています。また、日本人旅行者が運転する車やタクシーから降りた直後を狙ったり、信号などで停止した車のドアを開けてバッグ等をひったくるケースもあります。

(2)偽警察官
偽警察官が、職務質問を装って、日本人旅行者の所持品検査を要求し、財布等から現金を抜き取るものです。

(3)寸借詐欺  
見知らぬ人物が、「現金やクレジットカードを紛失して困っている。」、「自宅に帰るお金がない。」などと声を掛けてきて日本人旅行者の同情を引き、場合によっては借用書を渡すなどして信用させ、現金等をだまし取るものです。

2.防犯対策等
(1)貴重品や多額の現金は持ち歩かない。やむを得ず携行する場合は、ボタンの付いた内ポケット等、容易に窃取されない場所に入れ、かつ、現金は小分けにして携行する。また、人前で多額の現金は見せない。
(2)レストラン等では、手荷物を放置したまま席を離れない。
(3)バッグ類は車道の反対側に持つようにする(スクーター等に乗って背後から追い越しざまにバッグ類を強奪する手口が増えています。)。
(4)見知らぬ人物から話し掛けられても、相手にせず、直ちにその場から離れる。
(5)車を運転する際は必ずドアをロックし、見知らぬ人物から呼び掛けられても、不用意に窓を開けたり車から降りたりしない。また、バッグ類はトランクなど外から見えない場所に置く。
(6)単独での外出(特に夜間や人通りの少ない場所)はできるだけ控える。
(7)生命・身体の安全を最優先に考え、ひったくり等の犯罪に遭った場合には抵抗しない。
(8)万一に備え、海外旅行保険に加入しておく。


(問い合わせ先)
外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)  
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1  
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/

 

ギリシャ国内各地における多発的火事・山林火事発生の危険性
2008年7月16日

1. 近年、夏場の猛暑の影響により、ギリシャでは各地で断続的に山林火災が続いています。 昨年は、ペロポネソス半島を中心にアテネ近郊(首都圏)やエビア島などで大規模な火災が発生し、多くの死者を出しました。
今年も既に6月にアテネ郊外イミトス山で大規模な山火事が発生しております。

2. 一方、天気予報などでも伝えられておりますとおり、7月に入ってからはギリシャ国内で強風の日が続き、山火事のみならず都市部においても火災発生の危険性が高まっております。 
本16日現在もアテネ郊外アスプロピルゴスで倉庫及び工場が火事となり、アテネ市内でもペンキ工場から火災が発生し、民家に燃え移る事案が発生しております。
火事の原因は、火の不始末・事故だけではなく、放火の疑いもあることから、いつ・どこで火災現場に遭遇するかは判りません。
よって避難の際には不測の事態に巻き込まれるおそれもありますので十分な注意と警戒が必要です。当館も引き続き、関連報道や当局の発表等に注意を払って参りますが、皆様におかれましても、上記内容に鑑み、当面次の事項に注意するよう心がけてください。

(1)火災が発生している地域や場所、近隣地帯への立ち入りは絶対に避ける。
(2)有事の際の避難を想定し、大事なものをすぐに持ち出せるようにしておく。
(3) できる限り情報収集に努め、デマや噂に惑わされることのないよう注意する。
(4)警察官や消防隊等の避難誘導に従うようにする。
(5)在留邦人の方々におかれては、緊急連絡網の見直しを行うとともに、有事の際は必ず主要関係者に連絡を心がけ、また大使館(連絡先下記)にも一報する。

 

アクロポリス周辺及びシンタグマ等におけるスリの多発に伴う注意喚起
2008年6月23日

邦人旅行者等より当館に寄せられる犯罪被害報告によれば、最近特にアクロポリス周辺及びシンタグマにおけるスリが多発しております。
被害に遭った旅行者によれば、いつ、どこでスリに遭ったのかも判らない程巧妙な手口が使われており、単独の旅行者のみならず、邦人団体旅行者にも被害者が出ております。  

アクロポリス周辺及びシンタグマ周辺へお出かけの際にはスリの被害に遭わないよう十分ご注意下さい。 また、他の観光場所や土産物店・繁華街などでも、スリ、置き引き、ひったくり等の被害が報告されております。ご自宅や宿泊先などから外出される際には、常に身の回りに気をつけて、不審者が接近してきた場合には、こちら側の警戒色を打ち出してください。

基本的な注意事項
○ バックなどの身の回り品は、自分の体の前面で、視界に入るように持つ。
○ バックの中の貴重品の位置にも気をつけ、多額の現金等は持ち歩かない。
○ 人混みでは常に用心し、混雑しそうなバス、エレベータ等はなるべく避ける。
○ 観光地や繁華街などで警戒意識が散漫になりがちな場所では特にバックなどの持ち物は抱えるように肌身離さない。
○ 見知らぬ人(集団)が不審に近づいてきた場合、若しくは話し掛けられた場合にも、先ずは自身の身の回り及び持ち物を意識し、安全な状態に確保してから対応する。
○ 万一被害に遭った際には、相手が凶器をもっていることも想定し、身の安全を確保した上で速やかに警察に届け出る。

 

ギリシャ南部ペロポネソス半島における地震の発生
2008年6月9日

 

6月8日午後3時25分頃、ギリシャ南部ペロポネソス半島のアテネの西約270kmの町、アンドラヴィーダ(Andravida)を震源とするマグニチュード6.5の強い地震が発生しました。震源地を中心とし、ペロポネソス半島北西部の中心都市パトラなどでも古い建物を中心に倒壊、損壊等の被害が発生しています。未だ余震の可能性が指摘されていることもあり、十分な注意が必要です。当館も引き続き関連報道や当局の発表等に注意を払って参りますが、皆様におかれましても以下の点に注意してください。

 

(1) 避難を想定し、大事な物等をすぐに持ち出せるようにしておく。
(2)公的機関等の正確な情報を収集し、デマや噂に惑わされないようにする。
(3)避難の際は警察官や消防隊などの避難誘導に従う。
(4)倒壊のおそれのある建物には絶対に近づかない。
(5)有事の際は大使館(下記連絡先)にもご報告をお願いします。

 

ストライキに関する注意喚起
2008年3月14日

1.ギリシャにおいては、3月中に政府の年金問題に対するストライキが頻繁に行われる模様です。現時点で明らかになっている主なストライキの予定は以下のとおりです。  

3月12日   :労働組合による時間制限ストライキ  
同13、14日 :各銀行
同19日    :ゼネスト


2.ストライキの際は、各団体毎行われる集会に加え、デモ行進も予想されます。つきましては、以下の点に注意するよう心掛けてください。

(1) 現地報道等に注意をして、外出の日程・時間などを調整する。
(2) 集会やデモなどが行われている場所には近づかない。
(3) エレベータなどを利用する際も停電により閉じ込められることのないよう注意 する。
(4) 夜道で車を運転中に停電となった場合は、停車することも含め慎重な対応を心 掛ける。
(5) 夜間、外出先で停電となった場合は、車両に注意しつつ、またスリ等の被害に 遭わないようにも注意する。

(問い合わせ先)  
○外務省海外安全相談センター   
電話:(代表)( 03 ) 3580-3311 (内線) 2902

○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/

○在ギリシャ日本国大使館  
(所在地) 46, Ethnikis Antistasseos St., Halandri, 152 31 Athens, Greece
電話 :(30-210) 670-9900 FAX:(30-210) 670-9980
Homepage : http://www.gr.emb-japan.go.jp
e-mail : embjpn4@otenet.gr (領事部専用)


←治安情報トップへ
 
 
 

 
       

        

                  

          

法的事項アクセシビリティーについてプライバシーポリシー