2004年度治安情報

  警察署に対する爆弾テロ事件の発生
2004年5月5日

本日(5日)午前4時頃、アテネ南部カリセア地区の住宅密集地にあるカリセア警察署裏で3個の爆弾を使用した時間差による爆弾テロ事件が発生しました。警察署はもちろん近接する店舗のガラス窓が割れるなど、爆弾はかなりの威力があったことが推定されます。

今回の犯行形態は、通常アナーキスト・グループが行う簡易爆弾による放火テロ事件とは違い、昨年9月にアテネの裁判所で発生した時間差爆弾テロ事件と同様、人的殺傷を狙った凶悪かつ本格的なテロ事件といえます。

攻撃対象は今のところ、治安・司法等の権力機関、米系企業等に限定されていますが、こうした事件への巻き添え被害を未然に防止するため、これまで注意喚起しているように、政府関係機関、治安・司法機関、米・英等主要各国大使館、米系企業、夜間の銀行ATM等には用もなく近付かないようにしてください。また、自宅、事務所等の周囲の点検を怠ることなく継続し、外国人が多く集まるような場所では常に周囲を警戒し、不審人物、不審物件を発見したならばすぐにその場を離れるようにしてください。
 

イラク、日本人誘拐事件の発生
2004年2月5日

1. 中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラは、4月8日夜、イラクにおいて3人の日本人が人質となった旨報道しました。これに関連して日本外務省では、随時スポット情報を出しています。

URL: 海外渡航安全情報

2. テロに対する警戒について、ギリシャ各地ではオリンピックが行われることもあり、今後も引き続き十分注意して下さい。
 

マドリッド列車同時爆破テロ等を受けた注意喚起

2004年3月12日

11日、スペイン・マドリッドで列車同時爆破テロが発生し、多数の死傷者が出ました。未確認なるも一部報道では、アルカイダ関連組織が犯行声明を出したと言われ、再度日本を含め米国の同盟国に言及しているとしています。

また、同日アテネでは、アテネ五輪警備対策の一環であるギリシャと米国との合同訓練(10日~23日)を批判して、五輪反対組織、アナキスト等によるデモが米国大使館に向け行われました。

今後、五輪に向けてデモの頻繁な開催、テロの脅威の高まりが予想されることから、在留邦人の皆様には、常に情勢に強い関心を持っていただくとともに、再度「ギリシャ生活安全の手引き」を熟読していただき、政府関係施設、外国人が多数集まる場所等、危険と考えられる場所には用もなく近付かないようお願いします。
 

高額料金を請求する暴力バーに注意!

2004年2月5日

1. アテネのシンタグマ広場周辺で、単独行動の日本人観光客に外国籍を名乗る者が気さくに声を掛け、「夕食を共にしよう」「コーヒーを飲もう」などと言葉巧みに誘い、同広場近くのカフェ&バーのような店に連れ込んで高額な料金を請求する事案が発生しています。こうした店は、ビルの奥まった場所や地下にある場合が多いようです。

2. 被害を未然防止するため、次のことを徹底してください。
  • 常に警戒心を持ち、周囲に不審な人物がいないかに注意する。
  • 見知らぬ者に声を掛けられても不用意に反応しない。 
  • 好奇心から見知らぬ者に絶対に付いていかない。
  • 飲食物の提供には応じない。

※ 飲食物に睡眠薬が入れられており強盗被害に遭うケースが発生している。
  • 不審と感じたらすぐにその場から離れる。
  • 執拗につきまとわれた場合は、付近の人に助けを求める。

万一被害に遭った場合は、犯人や場所を記憶して直ちに100番通報もしくは警察署に届けるとともに、大使館領事部まで連絡してください。
 

偽警察官による強盗等事件の発生
2004年1月29日

これまでにも偽警察官による事件はありましたが、最近また同様の事件が発生していますのでお知らせします。

1. 手口は、車の屋根に青色灯をつけて警察車両に見せかけて近付き、拳銃を突きつけて被害者を会社まで連行し金を奪うというものや、同様に近付き、職務質問を装って財布を出させ現金を盗み取るものです。

最近の事件で共通するものは、青色灯をつけた車を使うこと、犯人は3人組ということです。

2. 前者の事件は、明らかに特定の会社を狙い、付近で待ち伏せして犯行に及んでいます。犯人はターゲットを選定するに当たり事前に動向を見ていますので、常に周囲の状況に気を配り、警戒を徹底している会社、警戒心の強い人物との印象を犯人に与え、犯人に犯行を断念させるよう努めて下さい。

後者のように、私服警察官らしき者に声をかけられた場合は、警察官の身分証明書の呈示を求め、所持品検査には「警察署で見せる」として警察署へ行くことを求めて下さい。不幸にも万一被害に遭った場合は、犯人が凶器を所持している可能性がありますので無用な抵抗はせず、事後捜査に備えて、車のナンバーや犯人の特徴をできる限り記憶するようにし、直ちに警察(100番)に被害を通報するとともに、大使館領事部にも連絡して下さい。

3. また、最近は空き巣狙いが多く発生しており、先般も日系企業の入居するビルが被害に遭いました。玄関扉の鍵は、頑丈なものを複数取り付け、必要に応じて警備機器の設置や警備員の配置等も考慮することにより、犯人に犯行に及びにくい事務所、住居と感じさせることが大切です。

こうした対策については「 生活安全手引き2004 」に掲載してありますので、これを参考にして防犯対策の徹底を図って下さい。

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