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鳥インフルエンザに関する最新情報 (1月24日現在)
2006年1月24日
在ギリシャ日本国大使館
1. 現状
これまでにもお知らせしているとおり、2003年12月以降現在に至るまで、東南アジアから中央アジア、欧州などの広い地域において高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)等の発生が断続的に確認されています。
これまで、アジアの諸地域や東欧諸国の一部地域などにおいて鳥からヒトへの感染がいくつ か確認されていましたが、2006年に入り、トルコでもヒトへの感染が数例確認されました。
世界保健機関(WHO)の発表によれば、トルコでは2006年に入り、鳥インフルエンザ感染者とみられるヒトの数が急増し、未確認のものを含めると、1月19日現在で20件余に及ぶ罹患者と4件の死亡が確認されています。「H5N1型ウイルス」であるか否かについては未だ確認作業が続けられているようですが、罹患者のほとんどは子供で、首都アンカラのほか、トルコ東部の Agri 州、 Van 州、黒海付近の Kastamonu 、 Corum 、 Samsun など、トルコ国内各地に点在しています。 (感染ルートについては現在トルコ政府及びWHOが調査中とのことですが、トルコ国内の多くの地域で、冬季には家禽類を家の中で飼育する習慣があり、それが感染の機会を増やしているとみられています。なお、鳥インフルエンザ・ウイルスは、摂氏4度(4℃)程度の低温でも、家禽類の排泄物の中で、少なくとも35日ほど生き続けると言われています。)
このような事実や状況は、ギリシャや本邦(日本)においても報道などで扱われ、物議を醸すことが多くなってきています。ギリシャ保健・福祉省は、隣国トルコでの死者の増加を受け、トルコへの渡航予定者に対し、渡航の是非を検討するよう勧告を発出し、また、 文書(英文) を作成して、すべての旅行者に対し旅行中の感染予防注意と旅行後の健康チェックなどをよびかけています(右注意文書については、当地保健・福祉省のホームページ( www.keel.org.gr )でご覧になれます。)。
ギリシャ政府は、未だ、具体的な医療・予防対策(医薬品の確保、医療体制整備に係る情報)などを示していませんが、関連情報の収集に努めながら、トルコ国境地域にある自治体などに緊急対策本部の立ち上げを命じ、また感染予防専門家を配備するよう指導するなど、緊急事態に係る対応体制を整えつつあるようです。なお、鳥インフルエンザの感染が確認された地域からの貨物の輸入を制限し、旅行客の荷物検査を強化するなど、水際における取り締まり策を厳重にしている様子がうかがえます。
2.考察・予防
現時点ではウイルスがヒトからヒトに感染しやすくなったという証拠はなく、また、全ての感染は鳥との接触(家禽と接触したり、生鮮市場等で直接鳥を扱ったりする等)によるものと認められるため、WHOも世界的流行の警告(危機状況)レベル(パンデミック・フェーズ)の繰り上げを見合わせているようです。しかしながら、流行地域の拡大や感染例の増加は、ウイルスの感染力そのものを強め、また変異させていくことにつながるおそれもあり、さらには将来、新型インフルエンザが発生する危機的状況が想定、懸念されます。我々は常に、最新の情報入手に努め、適度な危機意識をもってできる限りの予防策を講ずる心構えを持つことが肝要です。
当館も引き続き、関連報道や関係当局の発表等にも注意を払いつつ、インフルエンザに関する注意点、あるいは医薬品、医療機関等に関する有用な情報等があれば、逐次、在留邦人の皆様に速やかに伝達して参ります。皆様におかれましても、過度に心配をされず、当面、本件に係る各種のデマや噂に惑わされることのないようご注意いただくとともに、以下の点に留意して日常生活で可能な範囲の予防策を講じて下さい。
(1) 特に空気が乾燥し、感染症の流行が懸念される今の時季は、バランスよく栄養を補給する、運動を励行する、睡眠を十分にとるなど、体調管理を十分に行い、外出時にマスクを着用する、手洗いやうがいを励行するなど、通常の感染症予防に努めること。また、インフルエンザの予防接種を受けておくこと。
(2) 鳥インフルエンザの流行がみられる(または予想される)国、地域への渡航、立ち寄りはできる限り避けること。また、いずれにおいても、鶏舎、市場等には不用意に立ち寄らぬようにし、生きた鳥への接近、接触を避けること。
(3) 発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など、インフルエンザと同様の症状が現れた場合は、直ちに医師に相談すること。
(4) 鶏肉や鶏卵の調理に際しては、十分な加熱処理や衛生管理(調理器具、生ゴミの徹底処理等)を心がけること。(鶏肉や鶏卵を食べたヒトが鳥インフルエンザに感染したという事例には現在のところ接していませんので、食品として避ける必要はありませんが、いずれにせよ調理に当たっては細心の注意が不可欠と考えます。)
3.情報提供
鳥インフルエンザに関する情報は、累次、当館ホームページ上にも掲載しています。 日本外務省ホームページ関連項目
(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kansen/influenza/index.html )とも併せ、ご参照、ご活用下さい。なお、 本件に関し、ご意見、ご質問などございましたら、当館領事部までお寄せ下さい。連絡先は下記のとおりです。
在ギリシャ日本国大使館 領事部
(TEL:210-670-9910,9911 FAX:210-670-9981)
Homepage: http://www.gr.emb-japan.go.jp e-mail: embjpn4@otenet.gr
(参考)
○外務省領事局政策課(医療情報)
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2850
○外務省海外安全相談センター
電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2902
○外務省海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
http://hlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1f.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)
http://www.forth.go.jp
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/tori/index.html
○ Avian influenza (世界保健機関(WHO))
http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/en/ |