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在留邦人の皆様へ
鳥インフルエンザ関連情報
―当地医療機関のアドバイス―
2006年2月14日
在ギリシャ日本国大使館
1.これまでアジアの諸地域や東欧諸国の一部地域などにおいて鳥からヒトへの感染がいくつ か確認されてきた鳥インフルエンザですが、2006年に入り、トルコでもヒトへの感染が数例確認され、命を落とす人々も出ています。また、最近ではブルガリアやイタリア、また当地ギリシャにおいても渡り鳥(白鳥など)の感染が確認されており、予断を許さぬ状況が続いています。
現時点ではウイルスがヒトからヒトに感染しやすくなったという証拠はなく、また、全ての感染は鳥との接触(家禽と接触したり、生鮮市場等で直接鳥を扱ったりする等)によるものと認められるため、WHOも世界的流行の警告(危機状況)レベル(パンデミック・フェーズ)の繰り上げを見合わせているようです。しかしながら、流行地域の拡大や感染例の増加は、ウイルスの感染力そのものを強め、また変異させていくことにつながるおそれもあり、さらには将来、新型インフルエンザが発生する危機的状況も想定、懸念されます。我々は常に、最新の情報入手に努め、適度な危機意識をもってできる限りの予防策を講ずる心構えを持つことが肝要です。
2.今般、当地私立医療機関のインフルエンザ専門医より、鳥インフルエンザに関し、以下(1)~(4)のようなアドバイスを受けました。内容を考察した結果、これらの情報は参考情報として正しいものであり、また有用なものとも考えますので、早速皆様にお伝えします。
(1) 予防について
鳥インフルエンザの予防薬はありません。鳥との接触を絶対に避け、身体を健康に保ち、手洗い、うがいを励行して風邪をひかないようにすることが肝要です。風邪かなと思ったら、迷わず医師を訪ね、受診するようにしましょう。体力の低下は病気の源です。体調管理はしっかり行いましょう。
(2) タミフル等インフルエンザ薬について
鳥インフルエンザに効くとされる医薬品はタミフルのほかにも数種類ありますが、みな完全な特効薬ではなく、またすべての医薬品は「処方薬」です。以前、一部市民が「鳥インフルエンザ発生」の誤報に惑わされ、市内の薬局に殺到してタミフルの買い占めを行った、という経緯もあるようですが、現在、当地では、厳に医師の処方なくしてタミフルなど医薬品のみを購入・入手することはできません。なお、「処方薬」は、医師の診断に基づいて投与されないと意味がないばかりか、場合によっては害を来すおそれのある薬なので「処方薬」と呼ばれるのです。タミフルについて言えば、発症後48時間以内の(経口)投与が有効とされていますし、また、すべての似たような症状に有効とも限りません。使用期限も1年とされていますので、多量に保管していても無意味です。
現在は、ギリシャ政府もタミフル等医薬品を備蓄しており、この医薬品は需要に応じて直接、医療機関に支給されることになるようですから、皆様におかれては、デマ等に惑わされず、「タミフルがない。」などと心配してパニックに陥ることのないようお心得の上、ご心配の方は、なによりまず、医師にご相談されるようお勧めします。
(3) 鳥インフルエンザ感染の特徴
ヒト、種類によって症状が異なるので一概には言えませんが、高熱、呼吸器不全、関節痛などが主な特徴です。高熱に伴って咳、痰が多く出る場合は、とにかく直ちに受診するようにしましょう。
(4) 医療機関の準備態勢
医薬品の備蓄をある程度進めつつ、病室や病棟を確保しています。これは特に鳥インフルエンザのため、というわけではなく、感染症対策として医療機関が常に心がけていることです。どのような場合でも、どのような状況でも、「万全」という言葉を使うのは難しいですが、医療機関は常に、できる限りの準備を整えていますので、前述のとおり、ご心配の向きは速やかに医療機関に相談するようにしましょう。
3.当館も引き続き、関連報道や関係当局の発表等にも注意を払いつつ、インフルエンザに関する注意点、あるいは医薬品、医療機関等に関する有用な情報等があれば、逐次、在留邦人の皆様に速やかに伝達して参ります。皆様におかれましても、過度に心配をされず、当面、本件に係る各種のデマや噂に惑わされることのないようご注意いただくとともに、上記のアドバイスを参考にして、健康状態を気遣いつつ、日常生活でも可能な範囲の予防策を講じて下さい。
4.鳥インフルエンザに関する情報は、累次、当館ホームページ上にも掲載しています。 日本外務省ホームページ関連項目( http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kansen/influenza/index.html )とも併せ、ご参照、ご活用下さい。なお、 本件に関し、不安な点、ご意見、ご質問などございましたら、当館領事部までお寄せ下さい。連絡先は下記のとおりです。
在ギリシャ日本国大使館 領事部
(TEL : 210-670-9910,9911 FAX : 210-670-9981 )
Homepage : http://www.gr.emb-japan.go.jp e-mail : embjpn4@otenet.gr
(参考)
○外務省領事局政策課(医療情報)
電話:(代表) +81-3-3580-3311 (内線) 2850
○外務省海外安全相談センター
電話:(代表) +81-3-3580-3311 (内線) 2902
○外務省海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
http://hlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1f.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)
http://www.forth.go.jp
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○ 海外派遣企業でのインフルエンザ対策ガイドライン(海外勤務健康管理センター( JOHAC ))
http://www.johac.rofuku.go.jp/news/060130.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/tori/index.html
○Avian influenza (世界保健機関(WHO))
http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/en/ |
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