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鳥インフルエンザ流行地域の拡大

 

※ 本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。

※ 本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。

※ 海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。

1. 2003 年 12 月以降現在に至るまで、東南アジアから中央アジア、ロシアなどの広い地域において高病原性 鳥インフルエンザ( H5N1 )等の発生が断続的に確認されています。 2005 年 10 月にはルーマニアやトルコなどでも野鳥や家禽類への感染が確認されており、発生地域が更に拡大しています。
  現段階では鳥インフルエンザのヒトへの感染は一般的でなく、ヒトへの感染のほとんどは発症している鳥との直接接触(鳥を殺す、羽をむしる、料理の準備など)によるものですが、このウイルスが変異してヒトからヒトへ感染するようになった場合に新型インフルエンザの流行が起こる可能性があることから、世界保健機関( WHO )では警戒を強めています。以下、 WHO が 2005 年 10 月 14 日及び 27 日に行った発表についてお知らせします。

2.現在の状況
WHO は 2005 年 10 月 14 日付けでインフルエンザの流行に関する発表( Tenthings you need to know about pandemic influenza )を行いました。その概要は以下のとおりです。

(1)鳥インフルエンザとインフルエンザは違います。
鳥インフルエンザは鳥類の伝染病で、稀にヒトや豚など種を越えて感染することがありますが、ヒトに感染することはほとんどありません。ただ、現在流行している H5N1 型鳥インフルエンザが変異して、今までヒトの間では感染が起こっていない新しい亜種のウイルスが出現したとき、新型インフルエンザの流行が起こると予想されます。

(2)新型インフルエンザは全ての国が影響を受けるでしょう。新型インフルエンザが出現したら、世界的流行(パンデミック)は避けられません。交通手段の発達した現代では、感染が世界中に拡大するのに 3 か月もかからないと見られています。
  多くの人が新型インフルエンザに対する免疫を持たないため、通常のインフルエンザよりも罹患率が高くなることが予想され、経済的、社会的にも大きな影響を及ぼすことが予想されます。また、実際に新型 インフルエンザが出現しなければわかりませんが、ウイルスの毒性によっては死亡率も高くなると見られます。

(3)新型インフルエンザ発生段階

WHO では新型インフルエンザの発生段階を 6 フェーズに分けて、各フェーズ毎の公衆衛生学的目標を定めています。現在の状況はフェーズ 3 として分類されています。フェーズ 3 は、人間にとって、新しいウイルスは感染力を引き起こしているが、ヒト-ヒト感染は容易には起こっていないという状況で、新しい亜種のウイルスの早期検知、報告、症例への確実な対応等を公衆衛生学的目標としています。

なお、各フェーズの状況は以下のとおりです。


パンデミック間期
   ●フェーズ 1 :新たな亜種のインフルエンザウイルスが動物において存在している可能性があるが、 ヒトへの感染リスクは小さい。


  ●フェーズ 2 :人間にとって新たな亜種のインフルエンザウイルスが動物において存在しており、ヒトへの感染リスクがある。


パンデミックアラート期

  ●フェーズ 3 :新しい亜種によるヒト感染が見られるが、ヒト-ヒト感染は殆ど見られないか、あ るいは非常にまれにみられる。


  ●フェーズ 4 :限られたヒト-ヒト感染が起こっているが、感染拡大は限定されている。


   ●フェーズ 5 :より大きな集団でのヒト-ヒト感染が見られるが、感染は依然限定的である。ウイ ルスはまだ完全にはヒト-ヒト感染の伝播確立に至っていない

パンデミック期  

  ●フェーズ 6 :ヒト-ヒト感染が増加・持続している。

3. WHO では、 2005 年 10 月 27 日付けで H5N1 型鳥インフルエンザ発生地域における公衆衛生対策手引きを発表しました。このうち、養鶏業者など感染のリスクの高い人への感染防止策等についての概要は以下のとおりです。

(1)ワクチン接種について
  各国の保健当局は、職業上 H5N1 型ウイルスに接する可能性の高い人々(※)に対して、(通常の) インフルエンザ予防接種を検討すること。(インフルエンザ予防接種は H5N1 型ウイルスに対する予防効果はないが、接種は通常のインフルエンザと鳥インフルエンザの両方のウイルスに感染する機会を減らす手段として行うもの。) 

※ :養鶏業者、食肉処理業者、獣医など

(2)職業上ウイルスに接するリスクの高い人の予防方法
  (イ)肌を露出しないこと。衣服を不浸透性のエプロンや手術用ガウン等で完全に覆うこと。
  (ロ)消毒済みの丈夫なゴム手袋の着用
  (ハ) N95 マスク(入手が困難ならば標準規格の手術用マスク)を使用すること。
  (ニ)ゴーグルを着用すること。


(ホ)ゴム(または合成ゴム)製の長靴等を着用すること。

(使用後は廃棄すること。再使用する場合は完全に消毒ますること。)

(3)健康管理について

(イ)初期症状の早期発見
  職業上ウイルスに接する可能性の高い人は、感染の兆候や初期症状を早期に気づくようにするこ と。今まで H5N1 型に感染した患者の多くが、 38 度以上の発熱やインフルエンザのような呼吸器症状(咳や鼻水、喉の痛みなど)、下痢などの症状に見舞われた。また、頭痛や腹痛、吐き気などの症状も報告されている。

(ロ)健康状態の観察
   ウイルスに接した可能性があった場合、接触の可能性があった期間及びその後 14 日間は毎日発熱 その他の症状がないか観察すること。


  (ハ)医師への情報提供
   指定された地元の医師に対しあらゆる兆候及びウイルスに接した可能性の経緯や状況等を説明す ること。

4.職業上ウイルスに接する可能性が高くない方についても、鳥との接触で感染する可能性がありますので引き続き以下の点についてご留意ください。

(1)手洗い、うがいなど通常の感染症予防対策を励行すること。

  (手洗いは石鹸を泡立てて流水でしっかり洗うこと。)
(2)鳥インフルエンザの流行が見られる地域の鶏舎やアヒルなどの鳥を放し飼いにしている場所に近づかないこと。 (3)鳥インフルエンザの流行が見られる地域において、生きた鳥への接触を避けること、また、生きた鳥を扱う市場へは不用意・無警戒に立ち寄らないこと。
なお、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などインフルエンザと同様の症状が現れた場合は早めに医療機関において受診するようにしてください。


(問い合わせ先)
  ○外務省領事局政策課(医療情報)
   住所:東京都千代田区霞が関 2-2-1
   電話:(代表) 03-3580-3311 (内線) 2850
  ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
   住所:東京都千代田区霞が関 2-2-1
   電話:(代表) 03-3580-3311 (内線) 2902
  ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/
  ○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
   http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1f.html
  ○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)
   http://www.forth.go.jp/
  ○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
   http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
  ○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
   http://www.maff.go.jp/tori/index.html
  ○ Avian influenza (世界保健機関( WHO ))
   http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/en/