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キプロス政治概況

 
2012年5月


1.フリストフィアス大統領の次期大統領選挙への不出馬表明


14日、フリストフィアス大統領は国民に対するテレビ演説を行い、2013年2月に実施予定の次期大統領選挙にて再選を目指さない意向を表明した。同大統領は、自身が前回大統領選挙において、キプロス問題が解決する場合又は同問題の解決に非常に近い状態になる場合を除き、大統領を1期のみ務めると約束したことに言及し、キプロス問題が解決しておらず、また今後数ヶ月で決定的な進展がある見込みのない現状下、自分は国民への約束を履行し、次期大統領選挙に出馬しない旨述べた。

次期大統領選挙を巡っては、与党・労働者進歩党(AKEL)と民主党(DIKO)幹部が会談を行い、野党4党(DIKO、EDEK、EVROKO、緑の党)が党首会談を断続的に開催するなど、各党間で連携を模索する動きがみられた。


2.キプロスEU議長国就任に向けた動き

本年7月から半年間のキプロスのEU議長国就任が迫る中、ファン=ロンパイ欧州理事会議長、シュルツ欧州議会議長、欧州議会代表者会議等のEU関係機関の高官がキプロスを相次いで訪問した。

ファン=ロンパイ欧州理事会議長及びシュルツ欧州議会議長は共に、フリストフィアス大統領との会談後の記者会見において、キプロスEU議長国期間の対トルコ関係に関し、EU議長国はEUの基本的な役割であり、トルコを含む全ての国に尊重されるべきである旨述べた。また、シュルツ欧州議会議長は、キプロスのEU議長国に向けた準備状況を高い評価した。


3
.キプロス天然ガス開発第二次入札結果

11日、天然ガス開発に関するキプロスEEZ内計12区画の第二次入札が終了し、シリキオティス商工・観光相が、入札結果に関し、単独企業による入札が5件、共同ベンチャーによる入札が10件あり、合計で15カ国(キプロス、英、仏、米、イスラエル、蘭、韓、露、マレーシア、伊、豪、ノルウェー、インドネシア、レバノン他)の計29企業が参加した旨発表した。


<2012年5月の主要な動き>

 
キプロス問題
内政・経済
外交・防衛
2日(水)
●イリアディス国防相、オーストリア・フィンランド訪問(-6日)。
3日(木)
●中央銀行総裁にパニコス・ディミトリアディス氏が就任。
●マルクリ外相、米ユダヤ人委員会「世界リーダー総会」に参加するために訪米(-5日)。
7日(月)
●フリストフィアス大統領、オランド仏新大統領と電話会談。
8日(火)
●マルクリ外相、キプロス訪問中のシュワルツェンベルグ・チェコ第一副首相兼外相と会談。
9日(水)
●キプロス政府、キプロスEU議長国のロゴ発表記念行事を開催。
10日(木)
●マルクリ外相、フィンランドを訪問し(-11日)、トゥオミオヤ外相と会談。
11日(金)
●天然ガス開発区画の第二次入札の終了を受け、シリキオティス商工・観光相、15件の入札があり、15カ国・計29企業が参加している旨発表。
14日(月)
●フリストフィアス大統領、キプロス国民に対するテレビ演説にて、2013年2月の次期大統領選挙への不出馬の意向を表明。
●マルクリ外相、EU外務理事会に出席(於:ブリュッセル)。
15日(火)
●マルクリ外相、ルクセンブルクを訪問し、アッセルボルン外相と会談。
16日(水)
●ダウナー国連事務総長特別顧問、フリストフィアス大統領及びエロール・トルコ系キプロス代表と個別会談。
17日(木)
●キプロス国会、キプロス・ポピュラー銀行の資本増強の取り組みへの財政支援に関する法律を可決(18億ユーロの資本増強を保証)。
18日(金)
●バン国連事務総長、両系代表に対し、前日の協議結果として、現時点で多国間会議を召集するに十分な主要議題における議論の進展がなかった旨を電話にて伝達。
19日(土)
●フリストフィアス大統領、キプロス訪問中のシュルツ欧州議長と会談。
20日(日)
●フリストフィアス大統領、オーストリア公式訪問(-22日)。21日にフィッシャー大統領と会談。
21日(月)
●ダウナー国連事務総長特別顧問、アナスタシアディス民主運動党(DISY)党首と会談。
23日(水)
●バン国連事務総長、ダーヴトオール・トルコ外相と会談(ダウナー特別顧問同席)。
●シアルリ財務相、資本増強の課題を抱えているキプロス・ポピュラー銀行の新役員人事(計5名)を発表。
●フリストフィアス大統領、欧州理事会に出席(於:ブリュッセル)。
28日(月)
   
●フリストフィアス大統領、キプロス訪問中のファン=ロンパイ欧州理事会議長と会談。
29日(火)
●マルクリ外相、シリア大使館臨時代理大使を外務省に呼び、ホウラにおける虐殺事件に対し強く抗議。
30日(水)
●レーン欧州委員、キプロス経済状況が非常に不均衡であり速やかに対応する必要がある旨述べ、財政赤字削減のための追加的措置実施を提案。
31日(木)
●財務省、前日の欧州委員による勧告を踏まえ、キプロス政府が引き続き経済成長路線を回復するために必要な構造改革及び予算目標設定を達成する義務を負っている旨のプレス発表を発出。
●フリストフィアス大統領、シュルツ欧州議会議長をはじめとする欧州議会代表者会議一行と会談。
 
 
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