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キプロス政治概況

 
2013年3月


対キプロス支援を巡る混乱

15日から16日未明にかけて実施された臨時ユーログループが銀行預金者負担(10万ユーロ以下の預金者に6.75%、10万ユーロ以上の預金者に9.9%の預金税)を条件とする対キプロス支援策(100億ユーロ規模)に合意し、更に19日にキプロス国会が右決定に基づく銀行預金課税法案を否決したことを受け、キプロス情勢は大きく混乱し、国際株式市場及び為替相場にも影響を及ぼす大きな事態となった。最終的に、対キプロス支援は、24日から25日未明にかけて開催された臨時ユーログループ会合において、銀行セクター再編、キプロス2大銀行の10万ユーロ以上の預金者のベイルイン等の新たな条件下で纏まった。この混乱を受け、キプロス国内では全銀行が12日間にわたって閉店した他、ATMの引き出し制限等が導入され、キプロス社会に大きな影響を与えた。

アナスタシアディス大統領は、25日の臨時ユーログループ会合の合意を受け、国民に対するTV演説を行い、今次合意内容は痛みを伴うものであるが、現状下において達成できる最善のものである、現在の危機を新しい始まり、より堅固で健全な基盤の上にある将来の建設のためのチャンスに変えよう旨述べ、国民に団結を訴えた。


2013年3月の主要な動き>

 
キプロス問題
内政・経済
外交・防衛
   
1日(金)

●アナスタシアディス政権発足。

 
4日(月)
 
●サリス財務相、ユーログループ会合に出席。同グループは、キプロス新政権との間での対キプロス支援策の早期合意への自信を示す内容の声明を発出。

6日(水)

●カスリーディス外相、ギリシャを訪問し、アヴラモプロス外相と会談。
7日(木)
●アナスタシアディス大統領、キプロス訪問中のトロイカ代表団と協議。
●アナスタシアディス大統領、ネタニヤフ・イスラエル首相と電話会談。

●外務省、2003年に署名されたキプロス・エジプト間のEEZ境界画定協定が批准され、発効した旨の声明を発出。
9日(土)


●アナスタシアディス大統領、政党党首との間で経済に関し意見交換。
●アナスタシアディス大統領、メルケル独首相と電話会談。
11日(月)
●アナスタシアディス大統領、ギリシャを訪問し、サマラス・ギリシャ首相等と会談。

●カスリーディス外相、EU外務理事会に出席(於:ブリュッセル)。
12日(火)
●アナスタシアディス大統領、ダウナー国連事務総長特別顧問とキプロス問題交渉につき意見交換。










14日(木)



●アナスタシアディス大統領、欧州理事会に出席(於:ブリュッセル、-15日)。

●アナスタシアディス大統領、シュルツ欧州議会議長と会談。
15日(金)
 
●臨時ユーログループ会合開催(-16日未明)。銀行預金者負担(10万ユーロ以下の預金者に6.75%、10万ユーロ以上の預金者に9.9%の預金税)を条件として伴う100億ユーロの支援策を決定。
16日(土)
●アナスタシアディス大統領、臨時ユーログループの対キプロス支援合意を受け、「無秩序な破綻」か「痛みを伴うが危機を管理する道」の何れかを選択しなければならない旨の声明を発表。


17日(日)
●アナスタシアディス大統領、TV演説を実施。臨時ユーログループ会合の決定がより壊滅的でない選択肢であるとして国民及び各党に理解を求める。



18日(月)
●財務省、19日及び20日をバンクホリデーとする旨発表。

19日(火)
 
●キプロス国会、銀行預金課税法案の審議を行い、同法案を否決。
20日(水)
 
●財務省、21日及び22日をバンクホリデーとする旨の声明を発出。
●サリス財務相、シルアノフ露財務相及びシュヴァロフ露第一副首相と会談(於:モスクワ)。
21日(木)
   
●臨時ユーログループ会合開催。ユーログループはキプロスに支援受入れのための措置に関する代案を早期に提示するよう要請。

●サリス財務相、シルアノフ露財務相と会談(於:モスクワ)。
22日(金)
 
●アナスタシアディス大統領、トロイカ代表団と協議。

●キプロス国会、投資連帯基金の創設、金融安定(緊急時に流動性制限等を実施する枠組み)、キプロス・ポピュラー銀行(ライキ銀行)の再編に関する法案を含む計9法案を可決。

●アナスタシアディス大統領、サマラス・ギリシャ首相と電話協議し、ギリシャの金融機関による在ギリシャ・キプロス系銀行支店の引き受けについて合意。



23日(土)
 
●キプロス政府、トロイカ代表団と断続的に協議。
 
24日(日)
   
●アナスタシアディス大統領、ブリュッセルを訪問し、ファン=ロンパイ欧州理事会議長、バローゾ欧州委員長、ラガルドIMF専務理事等と協議した他、ユーログループ会合に出席。25日未明にかけて開催された臨時ユーログループ会合、2大銀行の10万ユーロ以上の預金者のベイルインを条件として伴う新たな100億ユーロ規模の支援策を決定。
25日(月)
 
●アナスタシアディス大統領、キプロス国民に対するTV演説を実施。同日未明の臨時ユーログループ会合の合意内容は現状下において達成できる最善のものである旨発言。

●キプロス中銀、26日及び27日をバンクホリデーとする旨の声明を発出。
 
26日(火)
 
●ピレウス銀行、キプロス銀行、 キプロス・ポピュラー銀行及びヘレニック銀行のギリシャにある支店を引き受ける協定に署名。
 
27日(水)
 
●財務省、28日の銀行再開を前に、緊急時における取引制限措置に関する法令を発表。
 
28日(木)
●ダーヴトオール土外相、現地紙において、トルコはもし南北キプロス間で統一協議がまとまらず、天然ガス資源についての共同委員会設置の合意が成立しなければ、キプロス問題の2国家解決について議論する用意がある旨発言。

●16日から休業を続けていたキプロス国内銀行、営業再開。全ての都市において業務は円滑に行われ、混乱・衝突等なし。

●政府、銀行部門の危機をもたらした責任を調査する委員会メンバー3名を任命。

●カスリーディス外相、キプロス訪問中のビルト・スウェーデン外相と会談。




29日(金)
●アヴラモプロス・ギリシャ外相、ダーヴトオール土外相の発言を受けて、キプロス問題に関するギリシャ及びキプロス(ギリシャ系キプロス)の原則的立場を表明する書簡を発出。カスリーディス外相、ギリシャのキプロスを支える姿勢に感謝を示す声明を発出。
●財務省、第二回緊急事態における取引の一時的制限措置の強化に関する法令を発表。

●カスリーディス外相、ラヴロフ露外相と電話会談を実施。


30日(土)
●キプロス中銀、キプロス銀行及びキプロス・ポピュラー銀行の破綻処理措置を発表。

 
 
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