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キプロス政治概況

 
2013年1月



1.
大統領選挙に向けた動き

18日、2月の大統領選挙(第1回投票:2月17日、決選投票(第1回投票で過半数を獲得する候補者がいない場合に上位2位の候補者で実施):2月24日)への立候補届け手続きが行われ、計11名が立候補手続きを行った。

今次大統領選挙の有力候補は、アナスタシアディス候補(民主運動党(DISY、右派、最大野党)党首、民主党(DIKO)等支持)、マラス候補(無所属、労働者進歩党(AKEL、左派、与党)支持、前保健相)、リリカス候補(無所属、社会民主運動(EDEK、中道左派)等支持、元商工・観光相、元外相)の3候補であるとされており、3候補者は14日及び28日にそれぞれ「経済」と「キプロス問題」を主要議題とするTV討論に参加した。最新の世論調査によると(調査機関RAI Consultantsが1月31日~2月6日に1188名を対象に実施)、アナスタシアディス候補が45.6%、マラス候補が22.8%、リリカス候補が21.1%の支持を集めている。


2.トロイカによる対キプロス支援に関する進展

21日、ユンカー・ユーログループ議長(当時)は、対キプロス支援策は未だ交渉中であり3月前に決定が下されることはない旨述べた。トロイカによる対キプロス支援は、当初、1月中旬に提出される予定の米PIMCO社(金融部門の資本再構築の必要規模を精査している機関)の最終報告書を受けて支援額が固まる見込みであったが、同報告書の提出も1月中には行われず、支援決定は3月以降にずれ込む見通しとなった。なお、29日にフリストフィアス大統領がプーチン露大統領と電話会談を行った際に、プーチン大統領はロシアがEUと共に対キプロス融資に貢献する用意がある旨の発言を行っており、ロシアの支援参加の可能性もある。

また、対キプロス支援を巡り、独等のEU加盟国から支援対象国としてのキプロスの資金洗浄対策を疑問視する声が上がったため、シアルリ財務相は、10日に在ニコシアのEU加盟国大使に対し、また31日には先方の要請を受ける形で蘭国会において、キプロスの資金洗浄対策が然るべく行われている旨の説明を行っている。


2013年1月の主要な動き>

 
キプロス問題
内政・経済
外交・防衛
   
7日(月)
●ディミトリアディス中銀総裁、ユーロ圏諸国の大使と会談し、銀行部門の資本再構築に関する現状等を説明。


 
10日(木)
 
●シアルリ財務相、EU各国大使にキプロスの資金洗浄対策につき説明。

●格付け会社ムーディーズ社、キプロス国債を「B3」から「Caa3」に3段階格下げ。
●フリストフィアス大統領、レバノンを訪問し(-11日)、スレイマン大統領等と会談。


11日(金)
●アナスタシアディス民主運動党(DISY)党首、欧州人民党(EPP)特別サミットをリマソールで主催。
●マルクリ外相、スイスを訪問し(-12日)、ブルクハルター外相等と会談。

14日(月)
●2月の大統領選挙の主要3候補、経済を主要議題とするによるTV討論に参加。

●格付け会社ムーディーズ社、キプロス主要3銀行の格付けを「Caa2」に格下げ。

●緊縮策を受け、同日からVATが17%から18%に増税。
 
15日(火)


●フリストフィアス大統領、欧州議会にて昨年後半のEU議長国の成果を発表。
16日(水)
●行方不明者委員会、トルコ政府からの寄付金等の協力姿勢に謝意を示す声明を発出。
17日(木)

●財務省、ロシア財務省がキプロスを同省の「ブラックリスト」から除外したことを歓迎する声明を発出(同除外を受け、2010年の二重課税防止協定の改定が発効)。


●マルクリ外相、キプロス訪問中のアラウィ・オマーン外相と会談。


18日(金)

●2月の大統領選挙への立候補手続きが行われ、計11名の候補者が届け出。



21日(月)
 
●ユンカー・ユーログループ議長、同会合後に、対キプロス支援策が3月前に決定することはない旨発言。
24日(木)
●国連安保理、UNFICYPのマンデートの7月31日までの延長を決定。

●バン国連事務総長、ダーヴトオール・トルコ外相と会談し、キプロス問題交渉についても意見交換。
●政府、天然ガス開発に関し、伊ENI、韓KOGASの共同企業体との間で、3区画の掘削権に関する契約に署名。



25日(金)
●格付け会社フィッチ社、キプロスの長期発行体デフォルト格付け(IDR)を「BB-」から「B」に格下げ。



●マルクリ外相、EU-CELAC(ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体)サミットに出席(-27日,於:チリ)。

●キプロス及びポーランド、防衛協力協定に署名。


28日(月)
●2月の大統領選挙の主要3候補、キプロス問題を議主要議題とするTV討論に参加。

29日(火)
 
●フリストフィアス大統領、セルビア訪問し(-30日)、ダチッチ首相との第1回政府間会合等を実施。

●フリストフィアス大統領、プーチン露大統領と電話会談。
30日(水)
 
●シアルリ財務相、財務省は本年4月までの財政必要額18億ユーロを賄うことができる旨発言。
31日(木)
●格付け会社フィッチ社、キプロス大手3銀行の長期発行体デフォルト格付け(IDR)を「B」から「BB-」に格下げ。
●シアルリ財務相、蘭国会財務委員会にて、キプロスは資金洗浄対策につき説明。

●マルクリ外相、EU外務理事会に出席(於:ブリュッセル)。
 
 
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