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キプロス経済概況

  2010年6月


1.概況


キプロスは、長い間継続的な経済成長を続けてきたが、 2009 年の経済成長率は前年比-1.7% となり、過去最も低い成長率となった。今回の経済危機は、キプロスに大きな影響を与えており、特に融資条件の厳格化、労働市場や消費者心理の悪化が民間消費の低下を引き起こし、住宅産業における外国人需要低下により投資の停滞も見られる。

政府消費の増加がキプロス経済を支えている状況にあるが、2009年の財政赤字は対GDP比6.1%、政府債務は56.2%に達しており、財務状況悪化を及ぼしている。政府は当初、 2010年の財政赤字を対GDP比7%としていたが、欧州委員会はキプロスの過剰財政赤字の是正期限の勧告を実施し、2010年の財政赤字を対GDP比6%以下とし、 2012年までに財政赤字の是正を要請している。


2.財政


2010年第1四半期の歳入面においては、VAT等の間接税収が前年同期比4.3%減と落ち込んだものの、所得課税や資産課税等の税収が前年同期比12.9%増となり、全体で9.7%増収となった。また歳出面においては、雇用保障及び社会保障費がそれぞれ前年同期比7.2%及び14.7%の増加となったため全体で5.4 %増となった。

政府は、欧州委員会からの勧告を受けて、2010年及び2011年の法人税率を11%へ引き上げ、資産税免税措置の廃止、17万860ユーロ以上の資産に対する課税率改定など9500万ユーロ相当の歳入増加策を発表している。また、 2010年2月に10億ユーロ相当の10年国債を発行しているが、11月又は12月にも10億ユーロの起債予定がある旨明らかにしている。


3.消費者物価指数

2010年5月のインフレ率は1.6%まで低下したが、6月は1.9%まで再び上昇した。 6月半ばから石油製品に対する物品税が引き上げられたことにより、電気やガス、燃料の価格の上昇、輸送車両等の燃料や潤滑油価格の高騰、交通費等の上昇も生じている。ただし、コア・インフレはまだ0.5%程度であり、これは労働市場の悪化や需要低下の影響が考えられる。



4.失業率

経済活動の低迷は観光業及び建設業に大きな影響を及ぼし、失業率は2008年の3.6%から大幅に悪化し、2009年は5.3%となった。2010年第1四半期は7.2%まで上昇しており、5月の失業者数は25万8014人となった。これには、公的部門における雇用削減も大きく影響しており、賃金低下の動きも生じている。


5.観光業
アイスランドの火山噴火による火山灰の影響を受け2010年1月から5月までの観光収益は約3億8300万ユーロで前年同期比1.9%減、観光客数も60万2678人で前年同期比 -3.1%となった。キプロスの観光収益は対GDP比11%を占めると言われており、キプロスの経済成長の鈍化が懸念される。

しかしながら、5月の観光客数は25万8014を数え、前年同月比4.7%増を記録している。このうち、ロシア観光客が2 万7668人で42.5 %増、スウェーデン観光客1万6512人で10.6 %増となった一方、イギリス観光客は12万7061 人で2.4%減、ギリシャ観光客は1万524人で0.1%減となっている。


6.関連情報

(1)キプロス政府及びカタール不動産投資会社の合意

4月、キプロス政府及びカタール不動産投資会社(カターリ・ディア)は、キプロスへの観光客拡大に向け、ホテル、オフィス及び住宅を含有する複合施設の建設に関する合意文書に署名し、両者は同施設建設に向けた合弁会社設立に合意した。

 

(2) アイスランド火山噴火のキプロス観光業への影響
アイスランド火山噴火の影響を受け、キプロスと英国や北欧諸国間のフライト350便以上がキャンセルとなった。 2万人以上の観光客によるキプロス渡航が不可能となり、4月の観光客数は23%減、観光収益は17.1%減、8900万ユーロ減となった。

(3)ロシアの税制優遇地リストから削除  
ロシアの優遇税制オフショア地域リストからキプロスが削除された旨の報道があった。このことは、国際金融セクターにおいてより良い進展であり、キプロスの透明性が高いとのイメージが広まる旨キプロス中央銀行やキプロス投資推進庁ではコメントしている。

(4)不動産取引回復の兆し
キプロス不動産コンサルタント協会によれば、外国人客の関心が高い沿岸地域の地価は20%減、ニコシア郊外のアパート価格は15%減となった一方、住宅市場はギリシャ財政危機の影響からの回復が見えはじめ、 2010年1月から5 月までの不動産取引は前年同期比25%増となった。

(5)ギリシャの銀行のキプロス部門預金額
ギリシャの銀行のキプロス部門による5月の預金額は、4月に比して8.3%上昇し、86億ユーロとなった。ギリシャ・ナショナルバンクのキプロスにおける預金額は6.6%上昇して13 億ユーロ、アルファバンクは3.3%上昇して38億ユーロ、ユーロ・バンクは11%上昇して21億ユーロ、ピレウス・バンクは26%上昇して11億ユーロとなっている。

また、ギリシャ債務問題が深刻化する中、キプロスで業務を行うギリシャ銀行の外貨預金は5月、23億ユーロ(31億米ドル)に上り、前月比18%増となった。


※各種公表資料・報道等参照
 
 
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