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キプロス概況

  2014年4月-6月


1.内政

(1) 新国防大臣の任命

4月3日、キプロス政府は3月22日に急逝したミツォプロス国防大臣の後任として、フリストフォロス・フォカイディス氏を任命し、7日に任命式を行った。

(2) 欧州議会選挙

5月25日、欧州議会選挙が行われた。今次選挙は前回(2009年)と同じ結果となり、現在の議会勢力図をほぼ反映した議席数となった。各党議席数は以下のとおり。

 

得票率

議席獲得数

前回の議席数

DISY (民主運動党)

37.75%

2

2

AKEL (労働者進歩党)

26.98%

2

2

DIKO (民主党)

10.83%

1

1

EDEK (社会民主運動)及び環境党グループ

7.68%

1

1




2.外交

(1) カスリーディス・キプロス外相の訪独

4月7日~10日、カスリーディス・キプロス外相はドイツを訪問し、シュタインマイヤー独外相他と会談した。両者はキプロス問題、キプロス経済の回復状況及びその他二国間関係、アナスタシアディス・キプロス大統領の訪独(5月実施)について協議した。

(2) アナスタシアディス大統領のUAE訪問

4月14日~17日、アナスタシアディス大統領一行はUAE(アブダビ及びドバイ)を訪問した。今回、キプロスとUAEは航空サービス業に関する二国間協定の他、エネルギー、観光、教育、科学分野に関する二国間協力のMOUに署名した。またUAEはニコシアに大使館を開設することを発表した。

(3) アナスタシアディス大統領の訪独

5月6日、アナスタシアディス大統領はドイツを訪問し、メルケル首相と会談した。両首脳はキプロス問題、ウクライナ危機及び財政再建状況等について協議した。キプロス問題に関し、両首脳は南北統一に向け国連及びEUの更なる政治的関与の必要性を主張した。

(4) バイデン米副大統領の訪問

5月21日~22日、バイデン米副大統領はキプロスを訪問し、アナスタシアディス大統領と会談した。両者は主にキプロス問題及び同国の排他的経済区域(EEZ)における炭化水素資源開発について協議した。また今次訪問中バイデン副大統領は、「北キプロス共和国」に赴き、エロール・トルコ系キプロス代表と協議した。



3.キプロス問題

本年2月の直接交渉再開後、アナスタシアディス大統領とエロール・トルコ系キプロス代表は3月、6月及び7月に協議を行った。6月2日の協議で両者は南北統一に向けた協議を迅速化することで合意したものの、今のところ大きな進展はない。7月5日及び7日の協議で両者はそれぞれ信頼醸成措置(CBMs)の提案を提示した他、これに基づくCBMsの方法等について協議した。次回協議は7月24日の予定。


4.経済

(1) トロイカ代表団の訪問

5月6日~17日、トロイカ代表団は第4回評価作業のためにキプロスを訪問した。 トロイカは声明においてキプロスの財政再建計画は順調に実施されており、また国内の金融機関でも資本増強及び合併などが実施され再編計画に前進が見られたと評価する一方、銀行の不良債権問題及び財政安定化など重要な課題が残っていると指摘した。

6月19日、ユーログループは声明にてトロイカの報告書を歓迎し、6億ユーロの融資実施(7月上旬予定)を承認した。また20日、IMF理事会は8,400万ユーロの融資実施を承認した。

(2) 国債市場復帰

6月18日、キプロス政府は5年物国債を発行し、3年ぶりに市場復帰を果たした。今次入札では20億ユーロ相当の応募があり、キプロスは当初予定の5億ユーロを上回る7億5000万ユーロを調達した。年間の表面利率(クーポン)は4.75%となった。

(3) 成長率

2014年第1四半期のキプロス経済は、建設業や製造業などの第2次産業の他、銀行業、観光業、運輸業及び貿易等が低迷し、GDP成長率は前年同期比4.1%減となった。

(4) 財政

財務省の発表によれば、2014年第1四半期の歳入は15億6,560万ユーロ(前年同期比12.3%増)となった。また、歳出は15億9,720万ユーロ(同14.1%増)となり、財政収支は3,160万ユーロの赤字(前年同期は530万ユーロの赤字)となった。

(5) 観光

2014年5月の観光客数は29万3,181人(前年同月比6.1%増)となった。各国別には、英国からの観光客が10万6,063人(同2.4%増)、ロシアからの観光客が8万8,426人(同15.2%増)となる一方、スウェーデンからの観光客は1万5,299人(同10.7%減)、ギリシャからの観光客は9,083人(同2.4%減)となった。


5.経済指標

(1) GDP成長率

2014年第1四半期のGDP成長率は前年同期比-4.0%となった。

(2) 消費者物価指数

2014年6月の消費者物価指数は前年同月比1.2%の下落となった。


(3) 失業率

2014年5月の失業率は15.3%となった。


  出典:キプロス統計局及びEU統計局(ユーロスタット。5(3)のみ)

 

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