5月30日、 在ギリシャ大使館は、館内多目的ホールにて詩人、翻訳家としても幅広い活動を行っているパリ在住の芥川賞作家池澤夏樹氏を招いて文化講演会を開催しました。
会場は当地作家連盟会員、同氏と交流のある出版・翻訳関係者、メディア関係者、日希協会会員、在留邦人、親日派の方々約90名で満席となり熱気に包まれました。
始めに北村大使より挨拶が述べられた後、当地で日本文学の翻訳・日本語通訳として活躍し、池澤氏と交流のあるマリア・アルギラキさんより同氏の紹介が行われ、講演では日本語・ギリシャ語の通訳を務められました。
池澤氏が講演始めにギリシャ語で短い挨拶と冗談を述べると、場内には拍手が沸き、笑いの渦に包まれました。「宮沢賢治と近代日本文学」と題する講演では、ご自身のギリシャ生活で感じられたこと、現代の日本社会への考察などを織り交ぜながら宮沢賢治の生涯と作品を独自の視点で語られ、聴衆の共感を呼びました。
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アルギラキさんと池澤氏 |
満席の会場 |
講演後のレセプションでは、同氏と交流の絆があり、講演に駆けつけたアンゲロプロス監督ご夫妻と歓談されるとともに、同氏を囲み質問をする関係者で一杯となり、終始和やかな雰囲気に包まれた日本・ギリシャ文学交流の夕べとなりました。
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アンゲロプロス監督ご夫妻と歓談される池澤氏 |
サインに応じる池澤氏 |